일본어 뉴스: リチウムイオン電池は環境問題解決に期待ノーベル化学賞

リチウムイオン電池でんちは環境かんきょう問題もんだい解決かいけつに期待きたいノーベル化学かがく賞しょう

Oct 10, 2019 17:10

Furigana

ことしのノーベル化学かがく賞しょうの受賞じゅしょう者しゃ、吉野よしの彰あきらさんが開発かいはつしたリチウムイオン電池でんちは、石油せきゆや石炭せきたんなどの化石かせき燃料ねんりょうを使つかわない社会しゃかいを実現じつげんする可能かのう性せいを切り開きりひらく技術ぎじゅつとして、環境かんきょう問題もんだいの解決かいけつにつながると期待きたいされています。

これまでの太陽光たいようこう発電はつでんなどでは夜よるや雨あめの日ひなどは発電はつでんできず、電力でんりょくの供給きょうきゅうが不安定ふあんていなことが課題かだいとなっていました。

そこで、ふだんからリチウムイオン電池でんちに電気でんきをためておけば、安定あんていして電気でんきを使つかうことができるため、この課題かだいを解決かいけつすることができます。

東京とうきょうに本社ほんしゃを置おく太陽光たいようこう発電はつでん会社かいしゃでは、全国ぜんこく31か所かしょのメガソーラーや公共こうきょう施設しせつで、リチウムイオン電池でんちを備そなえた太陽光たいようこう発電はつでん設備せつびを設置せっちしています。

このうち、千葉ちば県けん鋸南きょなん町まちの鋸南きょなん小学校しょうがっこうでは、９きゅう年ねん前まえ、屋上おくじょうに太陽光たいようこう発電はつでんの大型おおがたパネルを設置せっちし、リチウムイオン電池でんちの蓄電池ちくでんちも導入どうにゅうしたということです。

この小学校しょうがっこうでは、先月せんげつの台風たいふう15号ごうで地域ちいきが停電ていでんした際さい、蓄電池ちくでんちがあったことで、避難ひなん所しょとなった体育館たいいくかんなどに非ひ常用じょうようの電源でんげんを供給きょうきゅうし続つづけることができたということです。

鋸南きょなん小学校しょうがっこうの樋口ひぐち和夫かずお校長こうちょうは、「強風きょうふうで割われた窓まどガラスを片かたづける際さい、掃除そうじ機きを１いち台だい動うごかす電力でんりょくが確保かくほできたので非常ひじょうに助たすかりました。また、携帯けいたい電話でんわの充電じゅうでんにも使つかえたので蓄電ちくでん池ちがあることのありがたみを実感じっかんした」と話はなしていました。

太陽光たいようこう発電はつでん会社かいしゃ「スマートソーラー」の手塚てづか亮あきら史し広報こうほう宣伝せんでん部長ぶちょうは、「太陽光たいようこう発電はつでんは夜間やかんに発電はつでんできないが、蓄電池ちくでんちとセットで使つかうことで電力でんりょく源げんとしての機能きのうが高たかまる。スマートフォンや自動車じどうしゃ用ようにリチウムイオン電池でんちが普及ふきゅうしたことで、コストも下さがり、自然しぜんエネルギー用ようの蓄電ちくでんにも使つかえるようになってきたので、これから一気いっきに普及ふきゅうすると期待きたいしている」と話はなしていました。

住宅じゅうたく用よう蓄電ちくでん池ちで自給じきゅう電力でんりょく

リチウムイオン電池でんちは、温室おんしつ効果こうかガスを出ださない再生さいせい可能かのうエネルギーを活用かつようするために欠かかせない存在そんざいとなっています。

大手おおて電機でんきメーカーが提供ていきょうしている住宅じゅうたく用ようの電力でんりょくシステムでは、日にち中ちゅうに太陽光たいようこうパネルで発電はつでんした電力でんりょくをリチウムイオン電池でんちに蓄たくわえ、夜間やかんや停電ていでん時じに電気でんき機器きき用ようの電力でんりょくとして活用かつようします。

より多おおくの電気でんきをためて高たかいエネルギーを出力しゅつりょくでき、さらに大型おおがた化かしても安全あんぜん性せいの高たかいリチウムイオン電池でんちの開発かいはつで、気象きしょう条件じょうけんに左右さゆうされても太陽光たいようこう発電はつでんの電気でんきを安定あんてい的てきに使つかえるようになったということです。

この会社かいしゃのシステムでは最大さいだいで、家庭かていで使つかう電力でんりょくのうちの70％を太陽光たいようこう発電はつでんでまかなえるということで今後こんご、性能せいのうをさらに高たかめ、電気でんきの“100％自給じきゅう自足じそく”を目指めざすとしています。

「パナソニック」エナジーシステム事業じぎょう部ぶの山本やまもと高広たかひろ課長かちょうは「環境かんきょうへ貢献こうけんだけでなく災害さいがいへの備そなえができるという意味いみでも社会しゃかい的てき意義いぎは大おおきいと感かんじる。ノーベル賞しょうの受賞じゅしょうも当然とうぜんだなと思おもいます」と話はなしていました。