かんぽ
生命の
保険の
不適切な
販売問題を
取り上げた
NHKの
番組に
関連して、
経営委員会がガバナンス
体制の
徹底を
求めて
上田会長を
厳重注意したことをめぐって
衆議院予算委員会で
質疑が
行われ、
NHKの
石原経営委員長は、
厳重注意によって
番組編集の
自由を
損ねた
事実はないという
認識を
示しました。かんぽ
生命の
保険の
不適切な
販売問題を
取り上げた
NHKの
番組に
関連して、
去年10
月、
日本郵政グループは、
番組担当者の
編集権に関する
説明に
誤りがあった
などとして、
NHKの
経営委員会に
申し入れをおこない、
その後、
経営委員会は、ガバナンス
体制の
徹底を
求めて、
上田会長を
厳重注意しました。
衆議院予算委員会には関係者が参考人として出席し、立憲民主党などの会派の小川淳也氏は、日本郵政グループの対応について「極めて重要な報道だった去年4月の番組にクレームをつけたが、事実上、NHKに圧力かけたのではないか」とただしました。
これに対し、日本郵政の鈴木・上級副社長は、「圧力をかけた記憶は毛頭ない。放送されたものに続いて第2回の取材をするという際に、極めて刺激的なことばだけを並べたようなツイッターを出していたので、それを削除してほしいと要請した」と述べました。
一方、NHKの石原経営委員長は、上田会長を厳重注意した経緯について、「経営委員会は番組の内容や中身に立ち入ることは法律上禁止されている」と述べました。
そのうえで、「番組担当者の説明は、ガバナンスの問題として、会長の職員に対する教育などの面で欠けているところがあると判断した」と述べ、厳重注意によって、NHKの自主自律や番組編集の自由を損ねた事実はないという認識を示しました。
また、高市総務大臣は、「会長に対する注意は、放送法で定められた経営委員会の権限の範囲内で行われたものだと聞いており、放送法に反したものではない」と述べました。
今回のことについて、NHKの上田会長は先の記者会見で、「経営委員会からの注意は、個別の番組とは全く関係ないものだった。一部報道で指摘されているような自主・自律や番組編集の自由が損なわれた事実はない」と述べています。