日本新聞: 北海道感染症病棟の看護師「さらに多くの患者受け入れ不安」

北海道ほっかいどう感染かんせん症しょう病棟びょうとうの看護かんご師し「さらに多おおくの患者かんじゃ受け入うけいれ不安ふあん」

Dec 7, 2020 16:12

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいが続つづく北海道ほっかいどう内ないで、感染かんせん者しゃの治療ちりょうにあたっている総合そうごう病院びょういんの看護かんご師しがNHKのインタビューに応おうじ、「安心あんしんして働はたらいている状況じょうきょうではないので、さらに多おおくの患者かんじゃを受け入うけいれることは不安ふあんだ」と、医療いりょう現場げんばの厳きびしい現状げんじょうを訴うったえました。医療いりょう体制たいせいがひっ迫ひっぱくする中なか、道内どうないの総合そうごう病院びょういんの感染かんせん症しょう病棟びょうとうに勤務きんむする女性じょせい看護かんご師しがNHKのインタビューに応おうじ、「1度ど、感染かんせん者しゃの病床びょうしょうがあるエリアに入はいってしまうと、2時間じかんや3時間じかん、平気へいきで中なかにいることがある。防護ぼうご服ふくは通気つうき性せいが悪わるいので、かなり汗あせもかくし、水みずを飲のんだり、トイレに行いったりすることもできないので、脱水だっすい状態じょうたいになりかけながら働はたらいている」と、厳きびしい現状げんじょうを訴うったえました。

さらに、「患者かんじゃがせきをすると飛ひまつがあるので、顔かおを近ちかづけているときは、とくに心配しんぱいになる。防護ぼうご服ふくを着きていても完璧かんぺきではないと思おもう」と感染かんせんリスクと隣り合となりあわせの状況じょうきょうを明あきらかにしました。

この看護かんご師しが勤務きんむする病院びょういんでは、感染かんせん者しゃ専用せんようのベッドが数すう十じゅう床しょうありますが、一時いちじ、満まん床ゆか近ちかくになり、現在げんざいも半分はんぶん以上いじょうが埋うまっているということです。

看護かんご師しは、新型しんがたコロナに対応たいおうするベッドを増ふやす必要ひつよう性せいには理解りかいを示しめしたうえで、「安心あんしんして働はたらいている状況じょうきょうではないので、さらに多おおくの患者かんじゃを受け入うけいれることは不安ふあんだ」と話はなし、医療いりょう体制たいせいを維持いじするには、看護かんご師しの派遣はけんなどの支援しえんが不可欠ふかけつだと訴うったえています。