ドイツのメルケル
首相は
新型コロナウイルスの1
日あたりの
死者数が590
人とこれまでで
最も多くなったことに
強い危機感を
示したうえで、より
厳しい措置が
必要だと
感情をあらわにして
訴えました。メルケル
首相は
冷静な
対応で
知られていて、
地元メディアは「
おそらくこれまでで
最も感情的な
演説だ」
などと
伝えています。ドイツでは
先月から、
全国の
飲食店などを
原則、
営業禁止とする
措置がとられていますが、1
日あたりの
新たな
感染者数は2
万人前後と
高い水準で
推移していて、9
日には
死者数が590
人と、1
日あたりでは
これまでで
最も多くなりました。
メルケル首相は9日、連邦議会で演説を行い「クリスマスまでまだ2週間ある。再び感染が急拡大しないようできることをすべてしなければならない」と人との接触を極力減らすよう呼びかけました。
そのうえで、人々が屋外で一緒にホットワインを飲むというクリスマスの時期ならではの習慣に理解を示しつつも「心から申し訳ないが、その代償として、1日に590人の方が亡くなるようなことは受け入れられない」と強い口調で述べて危機感を示しました。
また、これまで営業を続けてきた小売店についても、科学者の提言に基づいて、営業禁止にするなどのより厳しい措置が必要になると訴えかけました。
冷静な対応で知られているメルケル首相ですが、この日は、拳を握りしめたり、懇願するように両手をあわせたりしながら、感情をあらわにして、地元メディアは「必死の呼びかけだ」とか、「おそらくこれまでで最も感情的な演説だ」などと伝えています。