日本新聞: ヒトへの臓器移植を想定した特殊なブタ国内で初めて誕生

ヒトへの臓器ぞうき移植いしょくを想定そうていした特殊とくしゅなブタ国内こくないで初はじめて誕生たんじょう

Feb 13, 2024 00:02 1

Furigana

アメリカで開発かいはつされた、ヒトに臓器ぞうきを移植いしょくすることを想定そうていした特殊とくしゅなブタを、明治めいじ大学だいがく発はつのベンチャー企業きぎょうなどのグループがクローン技術ぎじゅつを使つかって生産せいさんすることに成功せいこうし、国内こくないで初はじめて子こブタが生うまれたと発表はっぴょうしました。

これは、ブタのクローン技術ぎじゅつなどを研究けんきゅうする明治めいじ大学だいがく発はつのベンチャー企業きぎょう「ポル・メド・テック」などのグループが発表はっぴょうしました。

このブタはアメリカのバイオ企業きぎょうがヒトに臓器ぞうきを移植いしょくすることを想定そうていして拒絶きょぜつ反応はんのうが起おこりにくくなるよう遺伝子いでんし操作そうさをした特殊とくしゅなミニブタで、グループでは輸入ゆにゅうされたこのブタの細胞さいぼうからクローンを作製さくせいし、11日にちに3頭とうの子こブタが生うまれたということです。

グループによりますと、ヒトへの移植いしょくを想定そうていしたこのブタが国内こくないで生うまれるのは初はじめてだということです。

ブタの臓器ぞうきをヒトに移植いしょくする研究けんきゅうは、移植いしょく用ようの臓器ぞうきの確保かくほにつながるとしてこの数すう年ねん、各国かっこくで注目ちゅうもくを集あつめています。

グループでは今後こんご、研究けんきゅう機関きかんなどにブタを供給きょうきゅうする予定よていだということで、ことし中ちゅうにも臓器ぞうきをサルに移植いしょくする研究けんきゅうを始はじめたいとしています。

ベンチャー企業きぎょうの代表だいひょう取締役とりしまりやくで明治めいじ大学だいがくの長嶋ながしま比呂志ひろし教授きょうじゅは「無事ぶじに生うまれてほっとしたが、これからがスタートだ。これで国内こくないでも臨床りんしょう応用おうように向むけた議論ぎろんが進すすむのではないか。安全あんぜん性せいを大切たいせつに研究けんきゅうを進すすめ、倫理りんり的てきな課題かだいの議論ぎろんも深ふかめたい」と話はなしていました。