日本新聞: 官房機密費引き継ぎ前2週間4600万円余使用“個人へ支出ない”

官房かんぼう機密きみつ費ひ引き継ひきつぎ前まえ2週間しゅうかん4600万まん円えん余よ使用しよう“個人こじんへ支出ししゅつない”

Feb 13, 2024 18:02 3

Furigana

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは、いわゆる官房かんぼう機密きみつ費ひについて、去年きょねん12月つき、松野まつの前ぜん官房かんぼう長官ちょうかんから引き継ひきつぐまでの2週間しゅうかんに4600万まん円えん余あまりが使用しようされたと明あきらかにする一方いっぽうで、松野まつの氏し個人こじんに支出ししゅつした事実じじつはないと説明せつめいしました。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは13日にちの衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいん会かいで、いわゆる官房かんぼう機密きみつ費ひについて、去年きょねん12月つき1日にちから松野まつの前ぜん官房かんぼう長官ちょうかんが辞任じにんした14日にちまでの支出ししゅつの状況じょうきょうを問とわれ、「官房かんぼう長官ちょうかんの判断はんだんで機動きどう的てきに使用しようする『政策せいさく推進すいしん費ひ』は、支出ししゅつ先さきが一律いちりつに官房かんぼう長官ちょうかんとなる。去年きょねん12月つきに私わたしに引き継ひきつがれるまでの間まに4660万まん円えんが使用しようされた」と述のべました。

その一方いっぽうで、「個別こべつ具体ぐたい的てきな使途しとを答こたえることは一切いっさい差し控さしひかえるが、松野まつの前ぜん官房かんぼう長官ちょうかん個人こじんに支出ししゅつしたかのように受け取うけとられているとすれば、そうした事実じじつはない」と説明せつめいしました。

松野まつの前ぜん官房かんぼう長官ちょうかん「会計かいけい検査けんさ院いんの審査しんさ受うけ適切てきせつな対応たいおう」

松野まつの前ぜん官房かんぼう長官ちょうかんは記者きしゃ団だんに対にたいし、自身じしんの官房かんぼう長官ちょうかん在任ざいにん中ちゅうのいわゆる官房かんぼう機密きみつ費ひの取り扱とりあつかいについて「在任ざいにん中ちゅうの2年ねん2か月かげつ間かん、一貫いっかんして、おおむね月つきの初はじめに受け渡うけわたしが行おこなわれていた。受け渡うけわたしの行為こういは内閣ないかく官房かんぼうの職員しょくいんにより行おこなわれており、すべての内閣ないかくで同様どうようの方式ほうしきがとられていたと思おもう」と説明せつめいしました。

その上うえで、機密きみつ費ひの支出ししゅつ先さきについて「法律ほうりつで官房かんぼう長官ちょうかんで処理しょりすると決きまっていて、歴代れきだい内閣ないかくもすべて官房かんぼう長官ちょうかんになっている。会計かいけい検査けんさ院いんの審査しんさは受うけていて、当然とうぜん、適切てきせつな対応たいおうだ。非ひ自民党じみんとう政権せいけんであってもずっと同おなじ形かたちで法律ほうりつにのっとってなされている」と述のべました。

また、林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは、能登のと半島はんとう地震じしんが発生はっせいした際さい、村田むらた内閣ないかく危機きき管理かんり監が入院にゅういんしていたことについて、「関係かんけい省庁しょうちょうの危機きき管理かんり担当たんとうには伝達でんたつしていなかったが、能登のと半島はんとう地震じしんで政府せいふの危機きき管理かんり体制たいせいに問題もんだいがあったとは考かんがえていない」と述のべました。

日本にっぽんへの武力ぶりょく攻撃こうげきが予測よそくされる「武力ぶりょく攻撃こうげき予測よそく事態じたい」の認定にんていをめぐり、木原きはら防衛ぼうえい大臣だいじんは「事態じたいが緊迫きんぱくし時間じかん的てきな制約せいやくがある状況じょうきょうで必要ひつような措置そちを的確てきかくに行おこなうには極力きょくりょく、早期そうきに認定にんていすることが重要じゅうようだ。政府せいふとして持もちうるすべての情報じょうほうを総合そうごうし、ちゅうちょなく認定にんていすべきものだと考かんがえている」と述のべました。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかん「前年度ぜんねんどと比くらべても大おおきく異ことなるものではない」

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで「去年きょねん12月つきの支出ししゅつの規模きぼやタイミングは、今年度こんねんどのほかの月つきや前年度ぜんねんどの支出ししゅつと比くらべても大おおきく異ことなるものではない。『内閣ないかく官房かんぼう報償ほうしょう費ひ』は会計かいけい検査けんさの対象たいしょうとして半期はんきに一いち度ど、必要ひつような検査けんさを受うけている」と述のべました。