日本新聞: 新型コロナワクチン接種後死亡遺族らが国に賠償求め提訴

新型しんがたコロナワクチン接種せっしゅ後ご死亡しぼう遺族いぞくらが国くにに賠償ばいしょう求もとめ提訴ていそ

Apr 17, 2024 17:04

Furigana

新型しんがたコロナワクチンの接種せっしゅ後ごに死亡しぼうした人ひとの遺族いぞくなど、合あわせて13人にんが国くにに対にたいし「副ふく反応はんのうなどのマイナス情報じょうほうを広報こうほうせずに被害ひがいを広ひろげた」として、合あわせて9100万まん円えん余あまりの賠償ばいしょうを求もとめる訴うったえを起おこしました。

17日にち、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょに訴うったえを起おこしたのは、

▽ワクチンの接種せっしゅ後ご、死亡しぼうした8人にんの遺族いぞくと

▽健康けんこう被害ひがいを受うけた5人にんの

合あわせて13人にんで、いずれも予防よぼう接種せっしゅ法ほうに基もとづく国くにの健康けんこう被害ひがい救済きゅうさい制度せいどで「因果いんが関係かんけいが否定ひていできない」として、死亡しぼう一いち時じ金きんなどが支給しきゅうされています。

訴状そじょうによりますと、原告げんこくは、国くにはワクチンの接種せっしゅを勧すすめるために、あらゆるメディアを使つかって広報こうほうした一方いっぽう、医療いりょう機関きかんから上あげられる副ふく反応はんのうの報告ほうこくについては広報こうほうせず、ワクチンの危険きけん性せいを知しることができなかったと主張しゅちょうしています。

また、コロナワクチンの健康けんこう被害ひがいに苦くるしむ人ひとのための専門せんもん外来がいらいを積極せっきょく的てきに設もうけるなどの対策たいさくを十分じゅうぶんに取とらなかったと主張しゅちょうして、慰謝いしゃ料りょうや一部いちぶの原告げんこくに支給しきゅうされなかった死亡しぼう給付きゅうふ金きんなど、合あわせて9100万まん円えん余あまりの賠償ばいしょうを求もとめています。

原告げんこくの1人にんで、夫おっとがワクチン接種せっしゅの2日にち後ごに死亡しぼうした河野こうの明あきら樹き子こさんは、提訴ていそ後ごに開ひらいた会見かいけんで「国くにはワクチンによって、ばく大ばくだいな被害ひがいが出でていることをスルーし、危険きけん性せいは国民こくみんに共有きょうゆうされなかった。マスコミも情報じょうほうを流ながさず、被害ひがいを小ちいさく見みせている。夫おっとは無念むねんだったと思おもう。国くにには責任せきにんを取とってほしい」と話はなしていました。

厚生こうせい労働ろうどう省しょう「コメント差し控さしひかえたい」

提訴ていそについて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「現時点げんじてんで訴状そじょうを受け取うけとっておらず、詳細しょうさいを把握はあくしていないためコメントを差し控さしひかえたい」としています。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかん「リスクの周知しゅうちを行おこなっている」

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは、午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで「訴状そじょうが届とどいていないためコメントは差し控さしひかえるが、新型しんがたコロナワクチンに限かぎらず、ワクチンには一般いっぱん的てきに有効ゆうこう性せいのみならず、不可避ふかひ的てきに生しょうじるリスクがあること、健康けんこう被害ひがいについては、予防よぼう接種せっしゅ法ほうに基もとづく健康けんこう被害ひがい救済きゅうさい制度せいどがあることなどについて周知しゅうちを行おこなっていると承知しょうちしている」と述のべました。