去年、
大分市内の
県道を
時速194
キロで
車を
運転し、
死亡事故を
起こした
当時19
歳の
会社員について、
過失運転致死罪で
起訴していた
大分地方検察庁は1
日、より
刑が
重い危険運転致死罪への
変更を
裁判所に
請求しました。
事故をめぐっては、
亡くなった
男性の
遺族が2
万8000
人余りの
署名を
提出する
などして、
危険運転致死罪に
切り替えるよう
訴えていました。
去年2月、大分市の県道の交差点で当時19歳の会社員が、時速194キロで車を運転して衝突事故を起こし、相手の車を運転していた小柳憲さん(当時50)が亡くなりました。
大分地方検察庁は会社員を過失運転致死罪で起訴しましたが、遺族がより刑が重い危険運転致死罪に切り替えるよう訴えて2万8000人余りの署名を集め、検察に提出していました。
その後、検察は追加の捜査を行い、先月には事故が起きた夜の時間帯に現場付近の通行を規制したうえで、警察と合同で当時の状況を再現し、改めて詳しく調べました。
その結果、会社員が車をコントロールできない速度で運転したことに加え、相手の車の通行を妨害する目的で著しく接近させていたなどと判断し、危険運転致死罪への変更を1日、裁判所に請求しました。
変更が認められれば裁判員裁判で審理されることになります。
遺族「声を上げなければ、このようなことにはならなかった」
大分地方検察庁がより刑が重い、危険運転致死罪への変更を裁判所に請求したことについて、事故で亡くなった小柳憲さん(当時50)の姉は取材に対して「『検察の判断がおかしい』と声を上げなければ、このようなことにはならなかったと思う。私たち遺族のために支援していただいた、全国の交通事故のご遺族や、署名に賛同していただいた方々などに深く感謝しています。弟は帰ってこないので、私たちに勝利はありませんが、裁判所には被告にしっかりと反省してもらえるような判断をしてほしい」と話していました。