受け付け開始を受けて午後、都内で開かれたイベントには競泳の日本のエースで視覚障害が最も重いクラスの木村敬一選手と陸上、走り幅跳びの義足のクラスで世界記録を持つドイツのマルクス・レーム選手、それにリオデジャネイロパラリンピック銅メダリストの重本沙絵選手が参加しました。
イベントには、お笑いタレントの上田晋也さんも参加して、レーム選手の世界記録、8メートル48センチを体感し、歩くと11歩かかることが分かると驚きの声をあげていました。
来年の東京大会に向けて木村選手は「今までパラリンピックでとれていない金メダルをしっかりとりたい。最大限のパフォーマンスを発揮するので、ぜひ生で見てもらいたい」と話し、会場での応援を呼びかけていました。
チケットの抽せん販売の受け付け期間は、来月9日の午前11時59分までで、抽せんの結果は10月2日に発表されます。
パラリンピックの選手たちは
男子走り幅跳びの義足のクラスで世界記録を持つドイツのマルクス・レーム選手は「皆さんに会場に来てもらって、パラスポーツのおもしろさやすばらしさを知ってもらうことが大事だと思っている。『見ておけばよかったな』と後悔しないよう、会場に来て世界記録の更新に向けて応援をしてほしい」と話していました。
パラ競泳の木村敬一選手は「強くないと応援されないし、見てもらえもしないと思う。世界で戦える圧倒的な強さをパラリンピック本番で見せたい。最大限のパフォーマンスを発揮するというアスリートの義務を果たすので、ぜひ生で見てもらいたい」と話していました。
リオデジャネイロパラリンピック陸上女子400メートルの腕に障害があるクラスで銅メダルを獲得している重本沙絵選手は「お金を払ってでも見に来たいと思ってもらえるパフォーマンスを見せられるように準備して、これまで以上のメダルを獲得したい。会場の緊張感や雰囲気、暑さなどをぜひ肌で感じてもらえれば」と話していました。
パラへの関心6割程度で横ばい
NHK放送文化研究所の最新の世論調査によりますと、パラリンピックに「関心がある」と答えた人は、およそ60%にとどまりこの3年間、ほぼ変わっていません。
NHK放送文化研究所は、ことし6月29日から先月7日にかけて20歳以上の男女、3600人を対象に調査を行いおよそ70%にあたる2442人から回答を得ました。
その結果、東京パラリンピックに「大変関心がある」と答えた人は14%、「まあ関心がある」と答えた人は48%となっています。
一方で「あまり関心がない」が32%「全く関心がない」が7%で「関心がない」とした人は39%となりました。
NHK放送文化研究所では平成28年10月から5回にわたって調査を行っていますが、この3年間「関心がある」と答えた人の割合は60%前後でほぼ変化がありません。
一方、東京オリンピックについては、過去の調査でおよそ80%の人が「関心がある」と答えていて、オリンピックと比較するとパラリンピックへの関心は依然として低い状態で推移しています。