午前0時から午前5時の間は通常2人体制ですが、実験ではトラブル対応などのため1人がバックヤードに待機するだけで、レジや売り場には店員を配置しません。
この店舗では、入り口に設置された機械が事前に登録した客のQRコードを読み取るか、顔を撮影すると自動ドアが開いて入店でき、精算はセルフレジやスマホで行います。
また、防犯対策として通常の3倍の29台のカメラを設置し、監視体制を強化しています。
一方、深夜の時間帯は店員による年齢確認が必要な酒やたばこは販売せず、宅配便の発送やチケットの発券なども受け付けないということです。
ローソンでは、半年間にわたって実験を行い人件費削減の効果や売り上げへの影響などを見極めながら、省力化した店舗を増やすかどうか検討することにしています。
コンビニ業界ではセブン‐イレブンやファミリーマートも「時短営業」の実験を行っていて新しい店舗の在り方を模索する動きが続いています。
買い物にきた40代の女性は「防犯面の不安は感じますが近所なので来ると思います。トラブルが起きたときのサポートを手厚くしてほしいです」と話していました。
また、無人化の実験をするコンビニのオーナーの前田明さんは「深夜の時間帯は時給を高くしてもアルバイトの採用が難しいので無人化への期待は大きいです。店を閉めてしまうことには抵抗がありますが、買い物の場を提供できるのでよいと思います」と話していました。
今回の実験のねらいについてローソンのシステム企画部の長澤拓弥部長は「実験の中で運用を改善をしながら新しい24時間営業の在り方を考えていきたい」と話していました。