NTTグループが開発したのは、電話の通話内容をAIが分析する仕組みです。
専用の機器を固定電話に取り付けると、電話がかかってきたときに通話内容を録音し、NTT側のサーバーに転送します。
そして会話の中で「振り込み」や「銀行口座」など特殊詐欺が疑われることばをAIが検知すると家族など、あらかじめ登録されている連絡先に「犯罪の疑いがある」といった内容をメールし、注意を促すということです。
電話がかかってきたとき、防犯のために通話内容を録音しているという趣旨のメッセージも流すとしています。
NTTグループは30日から都内の120世帯でこのサービスの実証実験を始め、来年の秋ごろまでの実用化を目指したいとしています。
サービスの料金は検討中だということです。
開発に携わっているNTT東日本ビジネス開発本部の一ノ瀬勝美第一部門長は「電話を使った詐欺が多いことにNTTとしては心苦しい思いを持っていて、今回の開発に至った。この機器を使うことで詐欺の防止に役立てたい」と話していました。