麻生副総理兼財務大臣は、
日銀が
掲げる2%の
物価目標について「こだわりすぎるとおかしく
なる」と
述べ、
柔軟な
政策対応も
必要だという
見解を
示しました。
政府と
日銀は、
6年前にデフレ
脱却に
向けた「
共同声明」を
出し、このもとで
日銀は、
2%の
物価上昇率を
目標として
大規模な
金融緩和策を
続けています。
これについて麻生副総理兼財務大臣は、15日の閣議のあとの記者会見で、「共同声明のあといろいろと状況は変化している。2%の物価目標にこだわっているのは記者と日銀であり、国民で『2%上がらなかったからけしからん』と言う人は1人もいないのではないか」と述べました。
そして「2%にこだわりすぎるとおかしくなるという点は考えておかないといかん」と述べ、物価目標に固執しない柔軟な政策対応も必要だという見解を示しました。
日銀の金融政策をめぐっては大規模な緩和を6年近く続けても物価目標の実現のめどが立たない一方で、金融機関の収益力の低下など、副作用を懸念する声も出ています。