紺の制服姿の悠仁さまは卒業証書の入った筒を手に持ち、報道陣から「小学校ご卒業おめでとうございます」と声をかけられると、小さくおじぎをしながら「ありがとうございます」と笑顔でこたえられました。
学校によりますと、悠仁さまは113人の卒業生の1人として卒業式に出席し、「秋篠宮悠仁」と名前が読み上げられると、元気よく「はい」と返事をして壇上に上がり、校長から卒業証書を受け取られたということです。
戦後、皇族が学習院初等科以外の小学校で学んだのは初めてで、悠仁さまは6年間、さまざまな学校行事や学習を通じて社会や自然に対する理解を深められたということです。
悠仁さまは来月からお茶の水女子大学附属中学校に通われることになっています。
秋篠宮ご夫妻「楽しく充実した学校生活」
悠仁さまの卒業にあたって、秋篠宮ご夫妻は文書でお気持ちをあらわし、「小学校の6年間、よき友人たちや教職員の方々にも恵まれて、楽しくそして充実した学校生活を送ったように思います。私たちも機会があるごとに学校の行事に参加いたしましたが、そのような機会を親子ともども楽しむことができました」と述べられました。
学校行事での写真公開
悠仁さまの卒業にあたって、宮内庁は学校行事に臨まれる様子を写したさまざまな写真を公開しました。
1年生の時の音楽会の写真では「だれにだっておたんじょうび」という歌を歌い、9月生まれの人が呼ばれた時に大きく手を挙げてこたえられる様子が写されています。
3年生の時の運動会の写真では4人一組のリレー競技を終え、友達と一緒に笑顔を見せられています。
5年生で長野県の白樺湖周辺での林間学校に参加した時には、登山の途中で大勢の同級生に囲まれながらひと休みされています。
6年生の時、福島県の高原でトレッキングに参加した際には、雨に見舞われながらも雨がっぱ姿で元気よく歩みを進められる様子が写されています。
卒業記念文集に「自然への思い」
悠仁さまは小学校の卒業記念文集に「人は自然界の中で生きている」という手書きのメッセージとともに、「お茶小の六年間」と題した作文を寄せられました。
この中で悠仁さまは、6年間自然に親しみながら過ごした学校生活を振り返り、「校庭や大学キャンパスに出て春夏秋冬、それぞれの特徴を見つけていくことは四季のある日本の自然を理解するうえでも大事なことだと思います」と述べられました。
そして、「緑が多く自然が豊かな学校で他学年の仲間と一緒にいろいろな課題に取り組み学んだことで、新しいことに気付いたり考えたりしました。お茶小で学んだことや体験したことを生かし、これからも自分が興味を持っていることを大事にしながら過ごしていきたいと思っています」と結ばれています。