プラスチックによる
海洋汚染の
実態を
広く
知ってもらおうと、クジラの
胃の
中からプラスチックが
見つかった
事例などを
紹介する
展示が、
東京の
国立科学博物館で
始まりました。
東京 上野の
国立科学博物館では、
去年8月、
神奈川県鎌倉市の
海岸に
死んで
打ち上げられたシロナガスクジラの
頭の
骨や、プランクトン
などをこし
取って
食べるためのヒゲ
板のほか、
このクジラの
胃から
見つかった
プラスチックの
展示が
始まりました。
プラスチックは半透明で、3センチほどに折り畳まれていますが、広げると7センチほどの長さがあったということです。
このクジラは生後数か月ほどで、母乳しか飲まない時期のため、浮いていたプラスチックを誤って飲み込んだと見られるということで、別のクジラの体内から見つかったプラスチックも多数展示されています。
訪れた小学4年生の女の子は「人が捨てたごみをクジラが食べてしまい、かわいそうだと思った」と話していました。
また、小学4年生の男の子は「海にごみを捨てないようにしたい」と話していました。
国立科学博物館動物研究部の田島木綿子研究主幹は「プラスチックによる深刻な海洋汚染の実態を広く知ってもらいたい」と話していました。
この展示は、ことし6月16日まで行われています。