田中投手は28日、ニューヨークのヤンキースタジアムで行われたオリオールズとの開幕戦で、日本選手で最多となる4回目の開幕投手を務め、立ち上がりを無失点に抑える上々のスタートを切りました。
3点のリードをもらった2回は、先頭の5番バッターからスプリットで空振りの三振を奪うと、6番はスライダーで、7番は再びスプリットで空振りの三振を奪い、完璧なピッチングを見せました。
しかし、田中投手は4回に味方のエラーのあとにタイムリーヒットを打たれて1点を失い、6回は2アウト二塁から4番バッタ-の打球をセンターが見失って、頭上を越えるタイムリーツーベースとされ2点目を失いました。
田中投手はこのあと交代し、5回と3分の2イニングを投げて、ヒット6本で2失点、奪った三振は5つでした。試合はヤンキースが7対2でオリオールズに勝ちました。
ヤンキースはエースのセベリーノ投手が右肩のけがのため、開幕戦で投げられず、田中投手に大役が回ってくる形となりましたが、田中投手は不運な失点がある中で期待に応え、4回目の大リーグの開幕マウンドで初めて勝ち投手になりました。
田中「成長した姿見せられた」
田中投手は開幕戦での登板について「ストライクを確実に取れるというボールがなかったので、少し窮屈さを感じながら投げていた。そういう中でもカウントを整えながら試合を作ることができたのはよかった。欲を言えば6回を投げ切りたかった」と振り返りました。
そして、4回目の開幕投手で初めて勝ち星を得たことについては「一つ成長した姿を見せられたと思います。これまで勝っていなくて、いろいろなことがあって、それを自分の糧にしてこれたからこそだと思います」と話していました。