「スムーズビズ」始はじまる 都と職員しょくいん 朝あさは公共こうきょう交通こうつう機関きかん利用りようしない

都とは、この一環いっかんとして22日にちから５ご日間にちかん、新宿しんじゅく区くの本ほん庁舎ちょうしゃで働はたらくおよそ１いち万まん人にんの職員しょくいんに対にたいして、午前ごぜん８はち時じから午前ごぜん10時じまで公共こうきょう交通こうつう機関きかんを利用りようしないよう呼よびかけています。

このうち、およそ130人にんの職員しょくいんが在籍ざいせきする総務そうむ局きょく人事じんじ部ぶの部屋へやは、時差じさ出勤しゅっきんやテレワークなどを行おこなっているため、午前ごぜん８はち時半じはんをすぎても職員しょくいんは10人にん程度ていどしか見みられず、その後そのご、午前ごぜん10時半じはんを過すぎると職員しょくいんが徐々じょじょに出勤しゅっきんしていました。

午前ごぜん11時じに出勤しゅっきんした総務そうむ局きょく人事じんじ部ぶの33歳さいの男性だんせい職員しょくいんは「いつもは身動みうごきがとれない電車でんしゃに乗のって通勤つうきんしていますが、きょうは快適かいてきでした。スケジュールの管理かんりをふだん以上いじょうにきちんと行おこない、業務ぎょうむに支障ししょうが出でないように取り組とりくみたい」と話はなしていました。

都とは、スムーズビズ推進すいしん期間きかんでテレワークの積極せっきょく的てきな活用かつようなども行おこなう予定よていで、取り組とりくみの効果こうかを検証けんしょうし来年らいねんの東京とうきょう大会たいかいでの対策たいさくに生いかすことにしています。

都との担当たんとう者しゃ「課題かだいの洗い出あらいだしを」

東京とうきょう都とオリンピック・パラリンピック準備じゅんび局きょくの松本まつもと祐一ゆういち輸送ゆそう課長かちょうは、来年らいねんの東京とうきょう大会たいかいの期間きかん中ちゅうに懸念けねんされる交通こうつう混雑こんざつについて「鉄道てつどうの面めんでは、朝あさの通勤つうきんラッシュに、東京とうきょうに不慣ふなれな観客かんきゃくが乗のってくることが予想よそうされ、対策たいさくを行おこなわないと、列車れっしゃの遅おくれやホームの混乱こんらんなどのリスクが高たかまると思おもう」と話はなしています。

このため、時差じさ出勤しゅっきんやテレワークなど、交通こうつう混雑こんざつの緩和かんわの取り組とりくみを進すすめる必要ひつようがあるとしたうえで「来年らいねんの夏なつに、いきなり対策たいさくをとっても失敗しっぱいするリスクが高たかい。まずは大会たいかいと同おなじ時期じきに取り組とりくんで課題かだいを洗い出あらいだし、きちんと対策たいさくをして来年らいねんの夏なつを迎むかえることが必要ひつようだと思おもう。どのような対策たいさくを行おこなっていくかも、われわれと一緒いっしょに考かんがえていただきたい」と呼よびかけています。

都とは、このまま対策たいさくをとらなかった場合ばあいに想定そうていされる鉄道てつどうや道路どうろ、それに競技きょうぎ会場かいじょう周辺しゅうへんの混雑こんざつをまとめた「大会たいかい輸送ゆそう影響えいきょう度どマップ」をホームページで公表こうひょうしています。

松本まつもと課長かちょうは「まずは、ご自身じしんの会社かいしゃや取引とりひき先さきが影響えいきょうを受うけるエリアに入はいっているかどうかを確認かくにんいただきたい。また、スムーズビズは2020年ねんのためだけではなく、その後そのごも続つづければ、交通こうつう混雑こんざつの緩和かんわという東京とうきょう大会たいかいのレガシーの１ひとつになると思おもう」と話はなしていました。

郊外こうがいにあるサテライトオフィスには、都心としんのオフィスに通勤つうきんせず自宅じたくの近ちかくでテレワークをしようというビジネスマンらが訪おとずれました。

このうち、多摩たま市しの京王けいおう多摩たまセンター駅前えきまえにあるサテライトオフィスでは「スムーズビズ推進すいしん期間きかん」にあわせて、22日にちから、手軽てがるな料金りょうきんで利用りようできるキャンペーンが始はじまりました。

午前ごぜん中ちゅうから、初はじめて利用りようするというビジネスマンらが次々つぎつぎに訪おとずれ、早速さっそく持ち込もちこんだパソコンや資料しりょうを広ひろげて仕事しごとに取り組とりくんでいました。

また、共有きょうゆうで利用りようできるテーブル席せきや集中しゅうちゅうして仕事しごとをしたい人ひとのためのブース席せきなど、数種類すうしゅるいある座席ざせきの使つかい心地ごこちを試ためす人ひとの姿すがたも見みられました。

ふだんは渋谷しぶやまで通勤つうきんしている男性だんせいは「雰囲気ふんいきもよく落ち着おちついて仕事しごとができます。利用りようは初はじめてですが、来きてみないとよさがわからないのでいい機会きかいだと思おもっています」と話はなしていました。

このサテライトオフィスを運営うんえいする鉄道てつどう会社かいしゃの担当たんとう者しゃは、「サテライトオフィスを沿線えんせんに増ふやして『自宅じたく近ちかくで働はたらける機会きかい』を提供ていきょうしていきたい」と話はなしていました。

都庁とちょうの各かく部署ぶしょは勤務きんむシフトで対応たいおう

東京とうきょう都とが交通こうつう混雑こんざつの緩和かんわにつなげるため、本庁ほんちょう舎しゃで働はたらく職員しょくいんを対象たいしょうに午前ごぜん８はち時じから午前ごぜん10時じまで公共こうきょう交通こうつう機関きかんを利用りようしないよう呼よびかけていることを受うけて、都との各かく部署ぶしょでは職員しょくいんの勤務きんむシフトを工夫くふうするなどして、業務ぎょうむに影響えいきょうしないように対応たいおうしています。

このうち、都との教育きょういく庁ちょうで、テレワークの推進すいしんを担当たんとうする石ヶ森いしがもり弘ひろし輝あきらさん（27）は、みずから、22日にち午前ごぜん中ちゅうに自宅じたくでテレワークを行おこない、新宿しんじゅく区くの本ほん庁舎ちょうしゃの職場しょくばには午後ごご1時じすぎに出勤しゅっきんしました。

教育きょういく庁ちょうでは、およそ480人にんが今回こんかいの取り組とりくみの対象たいしょうで、22日にちは早出そうしゅつの職員しょくいんが54％、遅出おそでの職員しょくいんが31％、テレワークを終日しゅうじつ行おこなったり、休暇きゅうかを取得しゅとくしたりして出勤しゅっきんしない職員しょくいんが15％、というシフトを組くみました。このため、職場しょくばでは通常つうじょうよりも空席くうせきが目立めだっていました。

教育きょういく庁ちょう総務そうむ課かの石ヶ森いしがもりさんは「時差じさ出勤しゅっきんやテレワークは効率こうりつよく働はたらくことにつながると思おもうので、今後こんごもこうした働はたらき方かたを増ふやしていきたい。ほかの職員しょくいんにも、来年らいねんに迫せまっている東京とうきょう大会たいかいを見据みすえて、どのような働はたらき方かたが自分じぶんにあっているのか、考かんがえるきっかけにしてほしい」と話はなしていました。

教育きょういく庁ちょうは、23日にち以降いこうの4日間にちかんも混雑こんざつ時間じかんを避さけた出勤しゅっきんができるような勤務きんむシフトを組くむほか、今後こんご、職員しょくいんがテレワークを積極せっきょく的てきに活用かつようする日ひも設もうけるということです。