Japanese News: 沖縄辺野古工事めぐる裁判午後に判決へ県敗訴確定の見通し

沖縄おきなわ辺野古へのこ工事こうじめぐる裁判さいばん午後ごごに判決はんけつへ県けん敗訴はいそ確定かくていの見通みとおし

Sep 4, 2023 11:09

Furigana

沖縄おきなわのアメリカ軍ぐん普天間ふてんま基地きちの移設いせつ計画けいかくで大おおきな焦点しょうてんとなっている裁判さいばんの判決はんけつが4日にち、最高さいこう裁判所さいばんしょで言い渡いいわたされます。名護なご市し辺野古へのこでの軟弱なんじゃく地盤じばんの改良かいりょう工事こうじを承認しょうにんしない県けんに対にたいして国くにが行おこなった「是正ぜせいの指示しじ」が違法いほうかどうかについて判断はんだんが示しめされ、辺野古へのこへの移設いせつに反対はんたいしてきた県けんの敗訴はいそが確定かくていする見通みとおしです。

普天ふてん間かん基地きちの移設いせつ先さきとなっている名護なご市し辺野古へのこ沖おきでは、区域くいき全体ぜんたいの7割わりほどを占しめる埋め立うめたて予定よてい地ちの北側きたがわで軟弱なんじゃく地盤じばんが見みつかり、国くにが地盤じばんの改良かいりょう工事こうじを進すすめるため設計せっけいの変更へんこうを求もとめましたが、県けんが「不ふ承認しょうにん」としたため工事こうじが進すすんでいません。このため国土こくど交通こうつう省しょうは去年きょねん、地方ちほう自治じち法ほうに基もとづき県けんに承認しょうにんを求もとめる「是正ぜせいの指示しじ」を行おこない、県けんは取り消とりけしを求もとめる訴うったえを起おこしました。

この裁判さいばんについて最高さいこう裁判所さいばんしょは、4日にち午後ごご3時じに判決はんけつを言い渡いいわたします。判断はんだんを変更へんこうする際さいに必要ひつような弁論べんろんを開ひらかないため、県けんの訴うったえを退しりぞけた福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょ那覇なは支部しぶの判決はんけつが確定かくていする見通みとおしで、県けんは国くにの指示しじに従にしたがい工事こうじを承認しょうにんする義務ぎむを負おうことになります。

沖縄おきなわ玉城たまき知事ちじ「判決はんけつを静しずかに待まちたい」

沖縄おきなわ県けんの玉城たまき知事ちじは4日にち朝あさ、県庁けんちょうに登庁とうちょうした際さい、記者きしゃ団だんに対にたいし「判決はんけつを静しずかに待まちたい」と述のべました。

そして今後こんごの対応たいおうについて、判決はんけつ文ぶんを受け取うけとったあと、担当たんとう部局ぶきょくや弁護士べんごしと検討けんとうする考かんがえを示しめしました。

周辺しゅうへんの住民じゅうみんは

周辺しゅうへんの住民じゅうみんからは「地域ちいき振興しんこうのために工事こうじを進すすめるべきだ」という意見いけんや「自然しぜんを今いまのまま残のこしたいので工事こうじを進すすめてほしくない」といった声こえが聞きかれました。

このうち辺野古へのこに住すむ玉利たまり朝ちょう輝あきらさん（64）は、両親りょうしんが60年ねん以上いじょう前まえに地元じもとに開ひらいた飲食いんしょく店てんを継つぎ、地区ちくの商工しょうこう会かいの理事りじも務つとめています。玉利たまりさんは条件じょうけん付つきで移設いせつを容認ようにんしていて「県けんも移設いせつを容認ようにんし名護なご市しと一緒いっしょになって国くにとの交渉こうしょうを強つよめさまざまな地域ちいき振興しんこうを図はかることが辺野古へのこだけでなく県けん全体ぜんたいのためにもなるはずだ。工事こうじを進すすめ、将来しょうらいの子こどもたちのために予算よさんを確保かくほしてもらいきれいなまちづくりを進すすめていきたい」と話はなしていました。

一方いっぽう、辺野古へのこ沖おきから4キロほど離はなれた名護なご市し安部あべに住すむ比嘉ひか敏光としみつさん（72）は工事こうじが進すすめばその一部いちぶが埋め立うめたてられる大浦おおうら湾わんで、釣つりなどを楽たのしんできたといいます。比嘉ひかさんは移設いせつに反対はんたいの立場たちばで、「いまさら国くにの方針ほうしんは変かえられないし諦あきらめもあるが、子こや孫まごたちに自然しぜんを今いまのまま残のこしてほしいという気持きもちがある。経済けいざい発展はってんにつながるかもしれないが失うしなわれるものもあり、埋め立うめたてはやっぱり嫌いやだ」と話はなしていました。