Actualités japonaises: 富山湾の海底斜面の一部深さ40mにわたり崩壊海保の調査

富山とやま湾わんの海底かいてい斜面しゃめんの一部いちぶ深ふかさ40mにわたり崩壊ほうかい海保かいほの調査ちょうさ

Jan 25, 2024 04:01 3

Furigana

能登のと半島はんとう地震じしんの震源しんげん域いきに近ちかい富山とやま湾わんの海底かいていを海上かいじょう保安庁ほあんちょうが調査ちょうさした結果けっか、斜面しゃめんの一部いちぶが深ふかさ40メートルにわたって崩壊ほうかいしていたことがわかりました。

富山とやま市しでは大だい地震じしんの発生はっせいからわずか3分ふん後ごに津波つなみが押し寄おしよせていて、専門せんもん家かは「海底かいていで地じすべりが起おきて津波つなみが押し寄おしよせたことを裏付うらづける重要じゅうような調査ちょうさ結果けっかだ」と指摘してきしています。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは今月こんげつ15日にちから17日にちにかけて能登のと半島はんとう地震じしんの震源しんげん域いきの南側みなみがわにあたる富山とやま湾わんで測量そくりょう船せんに搭載とうさいした音波おんぱを発射はっしゃする装置そうちを使つかった海底かいていの調査ちょうさを行おこない、詳細しょうさいな地形ちけい図ずを作成さくせいしました。

それを2010年ねんに作成さくせいされた同おなじ海域かいいきの地形ちけい図ずと比較ひかくしたところ、富山とやま市しの北きたおよそ4キロ沖合おきあいにある海底かいていの斜面しゃめんが、南北なんぼくおよそ500メートル、東西とうざいおよそ80メートル、深ふかさが最大さいだいおよそ40メートルにわたって崩くずれていることがわかりました。

能登のと半島はんとう地震じしんでは震源しんげんから離はなれた富山とやま市しで地震じしんからわずか3分ふん後ごに津波つなみが観測かんそくされていて、気象庁きしょうちょうは震源しんげん付近ふきんとは別べつに津波つなみの発生はっせい源げんがあった可能かのう性せいがあるとしています。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうの調査ちょうさ結果けっかについて、津波つなみのメカニズムに詳くわしい中央ちゅうおう大学だいがくの有川ありかわ太郎たろう教授きょうじゅは「富山とやま湾わんの海底かいていで地じすべりが起おき、津波つなみが押し寄おしよせたことを裏付うらづけるもので、シミュレーションの結果けっかとも整合せいごうしている。津波つなみのメカニズムの解析かいせきに役立やくだつ重要じゅうような調査ちょうさ結果けっかだ」と指摘してきしています。