日本新聞: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（17日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる17日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ウクライナの原子力げんしりょく発電はつでん公社こうしゃ“大だい規模きぼなサイバー攻撃こうげき”

ウクライナの原子力げんしりょく発電はつでん公社こうしゃ「エネルゴアトム」は16日にち、公社こうしゃのウェブサイトに対にたいして大だい規模きぼなサイバー攻撃こうげきがあったことを、SNSなどを通をつうじて発表はっぴょうしました。

エネルゴアトムは、発表はっぴょうの中なかでサイバー攻撃こうげきについてロシアのハッカー集団しゅうだんによって行おこなわれたという見解けんかいを示しめしたうえで、「軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまって以降いこうで最もっとも強力きょうりょくな攻撃こうげきだった」としています。

サイバー攻撃こうげきはおよそ3時間じかんにわたって続つづき、ウェブサイトに大量たいりょうのアクセスが集中しゅうちゅうしたということですが、「ウェブサイトの運用うんように大おおきな影響えいきょうはなかった」としています。

国連こくれん事務じむ総長そうちょうウクライナを訪問ほうもんへ

国連こくれんの報道ほうどう官かんは16日にちの記者きしゃ会見かいけんで、グテーレス事務じむ総長そうちょうがウクライナを訪問ほうもんし、18日にちに西部せいぶのリビウでゼレンスキー大統領だいとうりょうとトルコのエルドアン大統領だいとうりょうと会談かいだんすると発表はっぴょうしました。

会談かいだんでは、ロシアとウクライナがトルコと国連こくれんの仲介ちゅうかいで合意ごういした農産物のうさんぶつの輸出ゆしゅつについて意見いけんを交かわすということで、グテーレス事務じむ総長そうちょうは、19日にちには農産物のうさんぶつを輸出ゆしゅつする港みなとがあるウクライナ南部なんぶのオデーサを訪問ほうもんするということです。

ロシアがウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこうして以降いこう、グテーレス事務じむ総長そうちょうがウクライナを訪問ほうもんするのはことし4月つき以来いらい、2回かい目めです。

一方いっぽう、報道ほうどう官かんは、グテーレス事務じむ総長そうちょうはゼレンスキー大統領だいとうりょうと個別こべつにも会談かいだんする予定よていだとして、「原子力げんしりょく発電はつでん所しょの問題もんだいや紛争ふんそうの政治せいじ的てきな解決かいけつの必要ひつよう性せいについても意見いけんが交かわされるはずだ」と述のべ、攻撃こうげきが相次あいついでいるザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょの現状げんじょうや、IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんによる視察しさつや調査ちょうさについても協議きょうぎするという見方みかたを示しめしました。

ロシア国防こくぼう相しょう「核兵器かくへいきの使用しようは特別とくべつな状況じょうきょう」

ロシアのショイグ国防こくぼう相しょうは16日にち、モスクワ郊外こうがいで開ひらかれた「国際こくさい安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎ」で演説えんぜつし、「ロシアの核兵器かくへいきは核かく攻撃こうげきの抑止よくしがおもな目的もくてきだ」と強調きょうちょうしたあと「その使用しようは、ロシアが定さだめている特別とくべつな状況じょうきょうに限かぎられている」と述のべ、改あらためて核かく戦力せんりょくをちらつかせて威嚇いかくした形かたちです。

一方いっぽうでショイグ国防こくぼう相しょうは、ウクライナ侵攻しんこうをめぐっては「ロシアが戦術せんじゅつ核兵器かくへいきや化学かがく兵器へいきを使つかう用意よういがあるのではといった臆測おくそくが広ひろがっているが、すべてウソだ」としたうえで「軍事ぐんじ的てきな観点かんてんからは、核兵器かくへいきを使つかって目的もくてきを達成たっせいする必要ひつようはない」と述のべ、軍事ぐんじ的てきな観点かんてんから核兵器かくへいきを使つかう必要ひつようはないという考かんがえを示しめしました。

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうはウクライナ侵攻しんこうを開始かいししたことし2月つき、ショイグ国防こくぼう相しょうらに対にたいして、核かく戦力せんりょくを念頭ねんとうに、抑止よくし力りょくを特別とくべつ警戒けいかい態勢たいせいに引き上ひきあげるよう命めいじるなど、核かくによる威嚇いかくを続つづけています。

仏ふつマクロン大統領だいとうりょう “原子力げんしりょく発電はつでん所しょへ調査ちょうさ団だん派遣はけん早期そうき実現じつげん支援しえん”

フランスのマクロン大統領だいとうりょうは16日にち、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうと電話でんわで会談かいだんし、ロシア軍ぐんが掌握しょうあくするウクライナ南東なんとう部ぶの原子力げんしりょく発電はつでん所しょへの対応たいおうなどについて意見いけんを交かわしました。

フランス大統領だいとうりょう府ふによりますと、会談かいだんの中なかで、マクロン大統領だいとうりょうは、ロシア軍ぐんが掌握しょうあくするウクライナ南東なんとう部ぶのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょについて、ロシア軍ぐんの存在そんざいによって脅威きょういにさらされていると懸念けねんを表明ひょうめいし、ロシア軍ぐんの撤退てったいを求もとめる考かんがえを強調きょうちょうしたということです。

そのうえで、マクロン大統領だいとうりょうは、ザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょへのIAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんの調査ちょうさ団だんの派遣はけんが可能かのうなかぎり早期そうきに実現じつげんするよう支援しえんを続つづけていく考かんがえを伝つたえ、調査ちょうさ団だんの派遣はけん時期じきなどをめぐって意見いけんを交かわしたとしています。

また、両りょう大統領だいとうりょうは、ウクライナからの農産物のうさんぶつの輸出ゆしゅつに関連かんれんして、16日にち、国連こくれんがチャーターした船ふねがアフリカ向むけの穀物こくもつを積つんでウクライナ南部なんぶの港みなとを出港しゅっこうしたことを歓迎かんげいし、穀物こくもつの円滑えんかつな輸出ゆしゅつに向むけて連携れんけいしていくことを確認かくにんしたということです。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうクリミア奪還だっかんめざし新あらたな諮問しもん機関きかん設置せっち

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、15日にち、ロシアが8年ねん前まえ、一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナ南部なんぶのクリミアの奪還だっかんをめざして新あらたな諮問しもん機関きかんを設置せっちしたことを明あきらかにしました。

新あらたな諮問しもん機関きかんについて、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは、「奪還だっかんに向むけた方策ほうさくとすべてのプロジェクトを調整ちょうせいし、『クリミア・プラットフォーム』の活動かつどうを保障ほしょうするためだ」と述のべ、合あわせて40以上いじょうの国くにと国際こくさい機関きかんの代表だいひょうが出席しゅっせきし去年きょねん8月つき、初はじめて開催かいさいされた国際こくさい会議かいぎで立たち上あげた「クリミア・プラットフォーム」と呼よばれる多国たこく間かんの枠組わくぐみと連動れんどうする考かんがえを示しめしました。

クリミア奪還だっかんをめざして各国かっこくとの協調きょうちょうを図はかる2回かい目めの国際こくさい会議かいぎは、今月こんげつ23日にち、オンラインで開催かいさいされる予定よていで、ウクライナ政府せいふは、南部なんぶで反撃はんげきを続つづけるとともに、多国たこく間かんの枠組わくぐみを通をつうじてロシアに圧力あつりょくをかけるねらいがあるとみられます。

ウクライナ空軍くうぐん報道ほうどう官かん「ロシア軍ぐん武器ぶきの多おおく爆発ばくはつでなくなる」

ロシアが8年ねん前まえ、一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナ南部なんぶのクリミアで16日にちに起おきた爆発ばくはつについてウクライナ空軍くうぐんのイグナト報道ほうどう官かんはウクライナのメディアに対にたいし「インターネットやテレビで流ながれている映像えいぞうを判断はんだんするとロシア軍ぐんの武器ぶきや戦闘せんとう機きの多おおくが爆発ばくはつによってなくなっている。このような出来事できごとはうれしいことだ」と話はなしています。

ウクライナ南部なんぶクリミアでまた爆発ばくはつ「破壊はかい工作こうさくにより損害そんがい」

ロシアが8年ねん前まえ、一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナ南部なんぶのクリミアで16日にち爆発ばくはつがあり、ロシア国防省こくぼうしょうは北部ほくぶにある弾薬だんやく庫こで爆発ばくはつを伴ともなう火災かさいが起おきたことを認みとめました。

ロシアによるクリミア併合へいごうのあと地元じもと行政ぎょうせい府ふのトップになったアクショノフ氏しは、SNSで、爆発ばくはつで2人にんがけがをしたほか、現場げんばから半径はんけい5キロが安全あんぜんのため封鎖ふうさされ、住民じゅうみんおよそ3000人にんが避難ひなんしたと明あきらかにしました。

またロシア国防省こくぼうしょうは国営こくえいの通信つうしん社しゃに対にたいして「破壊はかい工作こうさくにより損害そんがいを受うけたが大おおきな人的じんてき被害ひがいはなかった」としていて、何なんらかの攻撃こうげきを受うけた可能かのう性せいを示唆しさしました。

クリミアでは今月こんげつ9日にちにも駐留ちゅうりゅうするロシア軍ぐんの基地きちで大だい規模きぼな爆発ばくはつがあり、ロシア軍ぐんの戦闘せんとう機きなどの航空こうくう戦力せんりょくが打撃だげきを受うけていて、クリミアで相次あいつぐ爆発ばくはつにロシア側がわは神経しんけいをとがらせているものとみられます。