イギリスとEU=
ヨーロッパ連合は
自由貿易協定などの
交渉を
続けていますが、
協定の
締結の
期限で
ある年末が10
日後に
迫っても、
双方の
溝は
埋まっていません。イギリスがことし1
月にEUを
離脱したあと、
双方は
年末を
期限に
自由貿易協定などの
締結に
向けて
交渉を
続けてきましたが、イギリスの
海域での
漁業権などをめぐる
意見の
対立が
解消されていません。
合意した場合に承認するかどうか判断するEUの議会=ヨーロッパ議会の各会派は先週、「年内に承認するには、20日までに合意する必要がある」との認識を示し、合意を急ぐよう改めて求めました。
しかしEUのバルニエ首席交渉官は「交渉は極めて難しい」との認識を示し、イギリスのゴーブ内閣府担当相も議会の委員会で、「合意できる確率は50%以下だ」と述べていて、20日になっても交渉が進展したとの情報はなく、合意できるのかどうか不透明な情勢です。
合意の有無にかかわらず年明けからは双方の貿易に通関手続きが必要となり、生活必需品などの物流に影響が出ることが予想されています。
さらに協定が締結できなければ、新たに関税がかかるなど経済や市民生活にとって大きな打撃となるだけに、協定の締結の期限が10日後に迫る中、懸念が強まっています。