気象庁は9
日「ラニーニャ
現象が
続いているとみられる」と
発表しました。「ラニーニャ
現象」が
続くと、
冬の
間は
気温が
平年より
低く、
日本海側を
中心に
雪が
増える傾向が
あることから、
気象庁は
今後の
気象情報に
注意するよう
呼びかけています。
「ラニーニャ現象」は、南米 ペルー沖の赤道付近の東太平洋で、海面水温が平年より低くなる現象で、日本を含む世界の天候に影響を及ぼすと考えられています。
気象庁の解析では去年の秋にラニーニャ現象が発生し、先月も海面水温は引き続き低い状態で推移しているとして「ラニーニャ現象が続いているとみられる」と発表しました。
冬に「ラニーニャ現象」が起きると、日本の上空では偏西風が南に蛇行して寒気が流れ込みやすくなり、冬の気温が平年より低くなる傾向があるということです。
また、寒気が南下するタイミングで日本海側を中心に降雪量が多くなり、大雪になることもあるとしています。
ラニーニャ現象が起きていた昨シーズンは、日本付近に強い寒気が流れ込むことが多く、去年の年末には日本海側を中心に記録的な大雪となって、滋賀県の国道では大型トラックが走行できなくなり、後続の車が2キロ以上にわたって立往生するなど、各地で交通への影響が相次ぎました。
気象庁気候情報課の及川義教予報班長は「冬の間を通して西日本や東日本を中心に大雪の可能性がある状態が続く。早期天候情報など今後の気象情報に注意して大雪に備えてほしい」と話しています。