日本新聞: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（13日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる13日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ゼレンスキー大統領だいとうりょう G7首脳しゅのうの支援しえんに謝意しゃい来年らいねんも支援しえん継続けいぞく訴うったえ

ウクライナの東部とうぶや南部なんぶで戦闘せんとうが続つづく中なか、G7＝主要しゅよう7か国かこくの首脳しゅのうは12日にち、オンラインで首脳しゅのう会合かいごうを開ひらき、ウクライナの人ひとたちが冬ふゆを越こすための支援しえんを行おこなうとともに、防空ぼうくうシステムの供与きょうよに向むけ調整ちょうせいを進すすめることなどを確認かくにんしました。

首脳しゅのう会合かいごうにオンラインで参加さんかしたウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、12日にちに公開こうかいした動画どうがで「私わたしは、支援しえんについてパートナーたちに感謝かんしゃするとともに、ことしと同おなじ支援しえんを来年らいねんも続つづけるよう求もとめた」と述のべ、謝意しゃいを示しめすとともに来年らいねんも支援しえんを継続けいぞくするよう訴うったえました。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん「未み曽そ有ゆうの危機きき G7の対応たいおうを日本にっぽんが主導しゅどう」

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「今後こんごとも現地げんちのニーズを的確てきかくに把握はあくしながら、国際こくさい社会しゃかいと連携れんけいしつつ、ウクライナの人々ひとびとに寄り添よりそった支援しえんで積極せっきょく的てきな役割やくわりを果はたしていく」と述のべました。

そのうえで「世界せかいはロシアによるウクライナ侵略しんりゃくなど未み曽そ有ゆうの危機ききに直面ちょくめんしており、G7＝主要しゅよう7か国かこくが果はたすべき役割やくわりは一層いっそう重要じゅうようになっている。来年らいねんの『G7広島ひろしまサミット』では法ほうの支配しはいに基もとづく国際こくさい秩序ちつじょを守り抜まもりぬくという決意けついを明確めいかくに示しめし、G7としての対応たいおうを日本にっぽんが主導しゅどうしていきたい」と述のべました。

米べいアフリカに550憶ドル支援しえん表明ひょうめいロシアに対抗たいこうか

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうは、アフリカのおよそ50の国くにの首脳しゅのうらを首都しゅとワシントンに招まねいて13日にちから3日間にちかんの日程にっていでアメリカ・アフリカ首脳しゅのう会議かいぎを開ひらきます。

これを前まえにホワイトハウスで安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくを担当たんとうするサリバン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんは12日にち、会見かいけんで今後こんご3年間ねんかんでアフリカ各国かっこくに対にたいして550億おくドル、日本にっぽん円えんにして7兆ちょう5000億おく円えんあまりの支援しえんを行おこなうことを明あきらかにしました。

また、首脳しゅのう会議かいぎではバイデン大統領だいとうりょうがAU＝アフリカ連合れんごうのG20＝主要しゅよう20か国かこくのメンバー入いりを支持しじする考かんがえを示しめす見通みとおしです。

アメリカ政府せいふが主催しゅさいするアフリカとの首脳しゅのう会議かいぎはオバマ政権せいけんで開催かいさいされて以来いらい、8年ねんぶりです。

アフリカでは、中国ちゅうごくやロシアが影響えいきょう力りょくを強つよめていて、中国ちゅうごくは、去年きょねん1年間ねんかんの（2021）貿易ぼうえき額がくがアメリカのおよそ4倍ばいにあたる2500億おくドルあまりにのぼっているほか、ロシアも軍事ぐんじ力りょくを通をつうじて関係かんけいを深ふかめているだけにアメリカとしては、首脳しゅのう会議かいぎを通をつうじて対抗たいこうしたい考かんがえです。

ウクライナ南部なんぶ広ひろい範囲はんいで停電ていでんも復旧ふっきゅう進すすまず

ウクライナ南部なんぶでは、オデーサ州しゅうでエネルギー関連かんれん施設しせつがロシア軍ぐんの攻撃こうげきを受うけた影響えいきょうで、州しゅう内ないの広ひろい範囲はんいで停電ていでんが発生はっせいしていて、ウクライナ国営こくえいの電力でんりょく会社かいしゃは12日にち、風雪ふうせつにさらされるなど悪あく天候てんこうもあって復旧ふっきゅうが思おもうように進すすまない現状げんじょうを訴うったえました。

また、ヘルソン州しゅうの知事ちじは12日にちにウクライナ軍ぐんが先月せんげつ奪還だっかんした州都しゅうとヘルソンで再ふたたびロシア軍ぐんによる砲撃ほうげきを受うけ、合あわせて3人にんが死亡しぼう、8人にんがケガをしたほか、市内しないの病院びょういんやガスパイプラインが損壊そんかいしたとSNSに書き込かきこみました。

ウクライナ国防こくぼう相しょう “ぬかるむ地面じめんの凍結とうけつ利用りようし反撃はんげき強つよめる”

ウクライナのレズニコフ国防こくぼう相しょうは11日にちに行いった記者きしゃ会見かいけんで「われわれが反撃はんげきをやめることはない。ぬかるんだ地面じめんが固かたまるのを利用りようして反撃はんげきと領土りょうど解放かいほうの作戦さくせんを続つづけていく」と述のべ、冬場ふゆばで地面じめんが凍こおり、戦闘せんとう車両しゃりょうが移動いどうしやすくなる時期じきに反撃はんげきを強つよめていく考かんがえを示しめしました。

プーチン大統領だいとうりょうの年末ねんまつの記者きしゃ会見かいけん“ことしは異例いれいの見送みおくり”

ロシア大統領だいとうりょう府ふのペスコフ報道ほうどう官かんは12日にち、プーチン大統領だいとうりょうが毎年まいとし行おこなってきた年末ねんまつの大おおがかりな記者きしゃ会見かいけんを、ことしは見送みおくると明あきらかにしました。

プーチン大統領だいとうりょうが国内外こくないがいのメディアを集あつめ、長時間ちょうじかんにわたって直接ちょくせつ質問しつもんに答こたえながら持論じろんを展開てんかいするもので、去年きょねん12月つきに開ひらいた会見かいけんでは、欧米おうべいがNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうを東ひがしに拡大かくだいし続つづけてきたためロシアの安全あんぜん保障ほしょうが脅おびやかされていると主張しゅちょうしていました。

ペスコフ報道ほうどう官かんは会見かいけんを見送みおくった理由りゆうには触ふれず「大統領だいとうりょうは外国がいこく訪問ほうもんの際さいなどに記者きしゃ会見かいけんを定期ていき的てきに行いっている」と述のべたうえで、これとは別べつに大統領だいとうりょう府ふの担当たんとう記者きしゃと話はなす機会きかいを探さぐるとしていますが、独立どくりつ系けいメディアは伝統でんとうとなってきた記者きしゃ会見かいけんが見送みおくられたのは異例いれいだと伝つたえています。

EU ウクライナへの追加ついか軍事ぐんじ支援しえん決定けってい

EU＝ヨーロッパ連合れんごうは12日にち、ベルギーのブリュッセルで外相がいしょう会議かいぎを開ひらき、ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんを継続けいぞくするため、支援しえんを行おこなう基金ききんの規模きぼを来年らいねんに20億おくユーロ、日本にっぽん円えんにして2800億おく円えんあまり追加ついかで拡大かくだいすることで合意ごういし、今後こんごも支援しえんを続つづける姿勢しせいを明確めいかくにしました。

また、イランに対にたいして、ロシアにウクライナへの攻撃こうげきに使つかう無人むじん機きを供与きょうよしていることやイラン国内こくないでの抗議こうぎ活動かつどうを受け入うけいれがたい方法ほうほうで抑圧よくあつしているなどとして追加ついか制裁せいさいを科かすことを決きめ、あわせておよそ30の団体だんたいと個人こじんをEUへの渡航とこう禁止きんしや域内いきないの資産しさん凍結とうけつの対象たいしょうとしました。

一方いっぽうでロシアに対にたいする禁輸きんゆの対象たいしょうの拡大かくだいなどといった追加ついか制裁せいさいをめぐっては一部いちぶの国くにの合意ごういが得えられず、協議きょうぎを続つづけることになりました。

EUボレル上級じょうきゅう代表だいひょう「凍こごえさせようとするのは戦争せんそう犯罪はんざいだ」

EUの外相がいしょうにあたるボレル上級じょうきゅう代表だいひょうは記者きしゃ会見かいけんで、ロシア軍ぐんがウクライナのエネルギー関連かんれん施設しせつへの攻撃こうげきを続つづけていることについて「多おおくの人々ひとびとを冬ふゆのさなかに寒さむさや暗闇くらやみのなかで凍こごえさせようとするのは戦争せんそう犯罪はんざいだ」と述のべてロシアを非難ひなんしたうえで、ロシアへの追加ついか制裁せいさいも早期そうきに科かすことに意欲いよくを示しめしました。

G7首脳しゅのうオンライン会合かいごうウクライナ越冬えっとう支援しえんなど確認かくにん

G7＝主要しゅよう7か国かこくの首脳しゅのうは、12日にち、オンラインで首脳しゅのう会合かいごうを開ひらき、ロシアによるインフラ施設しせつへの攻撃こうげきを受うけるウクライナの人ひとたちが冬ふゆを越こすための支援しえんを行おこなうとともに、防空ぼうくうシステムの供与きょうよに向むけ調整ちょうせいを進すすめることなどを確認かくにんしました。

首脳しゅのう会合かいごうに参加さんかしたウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、12日にちに公開こうかいした動画どうがで「G7の会合かいごうに参加さんかするのはこれで5回かい目めになるが、今回こんかいは特とくにこの冬ふゆの支援しえんについて話し合はなしあった。私わたしはパートナーたちに感謝かんしゃするとともに、ウクライナに対にたいしてことしと同おなじ支援しえんを来年らいねんも継続けいぞくするように求もとめた。世界せかいが真しんに団結だんけつしていれば、侵略しんりゃく者しゃの意図いとに関係かんけいなく、団結だんけつした世界せかいが今後こんごの展開てんかいを決きめる」と述のべ、G7の支援しえんに謝意しゃいを示しめしました。

さらに、フランス政府せいふが主催しゅさいして13日にちにパリで開ひらかれるウクライナ支援しえんの会議かいぎについて「この冬ふゆを乗り切のりきるためのウクライナの再建さいけんと強きょうじん化かに関にかんする会議かいぎが行おこなわれる。特とくにエネルギー分野ぶんや病院びょういんなどの復旧ふっきゅうについて話し合はなしあわれるので、ウクライナにとってとても重要じゅうような会議かいぎで、私わたしも参加さんかする」と述のべて会議かいぎの成果せいかに期待きたいを示しめしました。

岸田きしだ首相しゅしょう「インフラへの攻撃こうげきは断だんじて容認ようにんできない」

オンラインで開ひらかれたG７ななの首脳しゅのう会合かいごうで岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうの継続けいぞくにより、ウクライナ全土ぜんどで大だい規模きぼな停電ていでんが断続だんぞく的てきに起おきていることに強つよい懸念けねんを表明ひょうめいするとともに、市民しみん生活せいかつに直結ちょっけつするエネルギー・インフラへの攻撃こうげきは断だんじて容認ようにんできないとロシアを強つよく非難ひなんしました。

また、冬ふゆの寒さむさが本格ほんかく化かする中なか、電力でんりょく不足ふそくへの対応たいおうが目下もっかの最大さいだいの課題かだいだとして、国際こくさい機関きかんとも連携れんけいし、さらなる越冬えっとう支援しえんなどを進すすめていく方針ほうしんを表明ひょうめいしました。

その上うえで、来年らいねんのG7の議長ぎちょう国こくとしてウクライナの復興ふっこうに向むけて貢献こうけんしていく考かんがえを伝つたえました。

また、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、来年らいねんの「G7広島ひろしまサミット」では、力ちからによる一方いっぽう的てきな現状げんじょう変更へんこうや核かくによる脅おどしを断固だんことして拒否きょひするG7の強つよい意思いしを示しめしていきたいと強調きょうちょうし、各国かっこく首脳しゅのうから支持しじが伝つたえられました。