Báo tiếng Nhật: ミュージシャンが中傷被害語る集団感染のライブハウスに出演

ミュージシャンが中傷ちゅうしょう被害ひがい語かたる集団しゅうだん感染かんせんのライブハウスに出演しゅつえん

Jun 11, 2020 05:06

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの集団しゅうだん感染かんせんが起おきた大阪おおさかのライブハウスのイベントに出演しゅつえんしていたミュージシャンがNHKの取材しゅざいに応おうじ、「音楽おんがく活動かつどうをやめろ」などと中傷ちゅうしょうする内容ないようのメールをおよそ50通つう送おくられたことなど被害ひがいの実態じったいを初はじめて語かたりました。

神戸こうべ市しを拠点きょてんに活動かつどうするシンガーソングライター、福見ふくみ健二けんじさんはことし2月つき、大阪おおさか北きた区くのライブハウスで開ひらかれた音楽おんがくイベントに出演しゅつえんし、その後そのご、会場かいじょうで新型しんがたコロナウイルスの集団しゅうだん感染かんせんが起おきました。

福見ふくみさん自身じしんの感染かんせんは確認かくにんされませんでしたが、ネット上じょうに出演しゅつえん者しゃのリストが出回でまわり、その後そのご、匿名とくめいでのメールが相次あいついで届とどくようになったといいます。

メールには「これ以上いじょうコロナをまき散まきちらすな」「誰だれもお前おまえの音楽おんがくなんて求もとめていない」などと書かかれ、およそ50通つうに上のぼったということです。

福見ふくみさんは「直接ちょくせつ言いわれるのなら相手あいてと対話たいわができるが、見みえないところから一方いっぽう的てきに非難ひなんされ、言い返いいかえすこともできずにただ、我慢がまんするしかなかった。ウイルスより人間にんげんが怖こわくなった」と話はなしています。

同おなじイベントに出でていたほかのミュージシャンや関係かんけい者しゃにも非難ひなんや中傷ちゅうしょうが相次あいつぎ、「お前おまえらがいなかったらコロナは広ひろまっていなかった」「ライブハウスを燃もやす」などというメールを送おくられて、家いえから出でられなくなった人ひともいたということです。

福見ふくみさんは今いまはライブハウスでの活動かつどうがほとんどできないため、動画どうがを配信はいしんする形かたちで活動かつどうを行おこなっていて、「1人にんでも自分じぶんの歌うたを待まってくれている人ひとがいるかぎり、音楽おんがくを続つづけていきたい」と話はなしています。

感染かんせん者しゃや関係かんけい者しゃなど中傷ちゅうしょう受うけるケース相次あいつぐ

新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした人ひとや関係かんけい者しゃなどが中傷ちゅうしょうを受うけたり差別さべつ的てきな対応たいおうを受うけたりするケースが依然いぜんとして相次あいついでいます。

法務省ほうむしょうによりますと、全国ぜんこくの法務局ほうむきょくに電話でんわなどで寄よせられた新型しんがたコロナウイルスに関連かんれんする中傷ちゅうしょうや偏見へんけんなどの相談そうだんは先月せんげつ末まつまでにおよそ1200件けんに上のぼっています。

具体ぐたい的てきには、感染かんせんしたことや検査けんさを受うけたことがネット上じょうで拡散かくさんし嫌いやがらせを受うけたといった訴うったえのほか、医療いりょう従事じゅうじ者しゃやその家族かぞくであることを理由りゆうに、施設しせつなどの利用りようを断ことわられたというケースも多おおいということです。

法務省ほうむしょうはインターネット上じょうの中傷ちゅうしょうなどの書き込かきこみが悪質あくしつで違法いほう性せいがあると判断はんだんした場合ばあいにはサイトの運営うんえい者しゃに削除さくじょを要請ようせいすることもあるとしています。

東京とうきょう法務局ほうむきょく人権じんけん擁護ようご部ぶの佐藤さとう美智代みちよ第だい一いち課長かちょうは「特とくに4月つき以降いこうは、新型しんがたコロナウイルスに関にかんする相談そうだんが増ふえている。不確ふたしかな情報じょうほうに惑まどわされて差別さべつや中傷ちゅうしょうにつながっているケースが多おおく正確せいかくな情報じょうほうを把握はあくして冷静れいせいな行動こうどうをとってほしい」と話はなしています。