将棋の
藤井聡太七段が13
日の
対局に
勝って、
八大タイトルの1つ、「
王位戦」の
挑戦者決定戦に
駒を
進め、
現在挑んでいる「
棋聖戦」に
続く2つ
目のタイトル
挑戦に
王手をかけました。
八大タイトルの1つ、
王位戦は、
予選を
勝ち抜いた
棋士などが
紅白2
組に
分かれて、6
人ずつによるリーグ
戦を
行い、
それぞれの
優勝者が
決定戦を
行って
挑戦者が
決まります。
白組の藤井聡太七段(17)は、ここまで羽生善治九段(49)ら強豪を相手に4戦全勝として、13日、東京の将棋会館で阿部健治郎七段(31)とリーグの最終戦を戦いました。
午前10時から始まった対局は、後手の藤井七段が終始正確な指し手を見せ、午後7時5分、64手までで阿部七段を投了に追い込みました。
白組での優勝を全勝で決めた藤井七段は今月23日に行われる紅組の優勝者との挑戦者決定戦に進むことになり、ここでも勝てばタイトルをかけた王位戦の七番勝負への出場が決まります。
藤井七段は現在自身初のタイトル挑戦となる棋聖戦の五番勝負に挑んでいて、王位戦への出場が決まれば早くも2つ目のタイトル挑戦となります。
藤井七段「結果残せてよかった」
藤井七段は「どの対局も難しい将棋で、苦しい場面もあったので、結果を残せてよかったです」とリーグ戦を振り返ったうえで、挑戦者決定戦に向けて「しっかり調整していい将棋が指せればと思います」と意気込みを語っていました。
決定戦は永瀬二冠と 今月4日にも対局
王位戦の挑戦者を決めるリーグで、紅組は永瀬拓矢二冠(27)が5戦全勝で優勝し、今月23日の挑戦者決定戦で藤井七段と対局することになりました。
2人は今月4日、棋聖戦の挑戦者を決めるトーナメントの決勝で対局したばかりで、この時は藤井七段が勝って自身初となるタイトル挑戦を決めました。
2つ目のタイトル挑戦をかけて永瀬二冠と再び戦うことについて藤井七段は「公式戦では2回目の対局になりますが、棋聖戦の挑戦者決定戦でも永瀬二冠の強さを感じたので、その経験を生かしてしっかり指せるようにしたいです」と話していました。