人種差別への
抗議活動が
続くアメリカで12
日、
警察官が
取締りに
抵抗して
逃走した
黒人の
男性を
銃で
撃って
死亡させ、
これを
受けて
現地の
警察トップが
辞任しました。
警察による
差別的な
取締りや
暴力行為への
批判が
強まる中、
警察の
対応に
厳しい目が
向けられています。
アメリカでは
黒人男性が
警察官に
首をひざで
圧迫されて
死亡した
事件から3
度目の
週末となった13
日も
各地で
デモが
続き、
人種差別への
抗議とともに
警察の
改革を
求める声も
出ています。
こうした中、南部ジョージア州の州都アトランタで12日、警察官が取締りに抵抗した27歳の黒人の男性を銃で撃って死亡させる事件がありました。捜査当局の説明によりますと、警察官が男性を飲酒運転の疑いで拘束しようとしたところ、男性が抵抗し、警察官から「テーザー銃」と呼ばれるスタンガンの一種を奪って逃走したということで、付近の防犯カメラなどの映像にはその様子が記録されています。
現地では事件に抗議するデモが起き、一部が高速道路を封鎖したり、事件が起きた現場付近の飲食店を襲ったりして混乱しました。
事態を受けてアトランタのボトムス市長は会見を開き、アトランタ市警察のトップが辞任したことを明らかにしたうえで、今回の銃の使用について「正当化されるとは思わない。警察官を即座に職務から解くよう要求した」と述べました。
また、死亡した男性の遺族の弁護士はテーザー銃には殺傷能力がないと指摘し「誰かを殺せる武器を持って逃走した場合とは違う」と主張しています。
アメリカでは黒人男性の死亡事件を受けて、警察による差別的な取締りや暴力行為への批判が強まっていて、警察の対応に厳しい目が向けられています。