16日午後1時半ごろ、横浜港の大さん橋に停泊している大型クルーズ船「飛鳥2」から「火災が発生した」と第3管区海上保安本部に通報がありました。
船会社によりますとデッキの最上部にある資材置き場から火が出て、一時、黒煙が激しく立ちのぼりましたが、消防や海上保安部が消火活動にあたった結果、およそ2時間後にほぼ消し止められました。
「飛鳥2」は新型コロナウイルスの影響で運航が取りやめとなり、ことし4月1日から停泊していて乗客はおらず、乗員が150人ほどいたということです。けが人はいないということで、警察などが火が出た詳しい原因を調べています。
横浜市「4月1日から停泊」
横浜市港湾局によりますと、煙が出ているクルーズ船は『飛鳥2』だということで、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、運航が止まっているため、ことし4月1日から停泊しているということです。
市が運航会社から受けている報告によりますと、『飛鳥2』は乗客定員は872人ですが、現在、乗客はいないということです。
乗組員は147人いるということですが、船内にいるかどうかはわからないということで、横浜市では情報収集を進めています。
日本郵船「新型コロナで長期間の停泊余儀なくされていた」
「飛鳥2」を所有する郵船クルーズのホームページによりますと、現場の横浜港大さん橋には、点検や整備作業のために停泊していて出港は未定だと説明しています。
また、親会社の日本郵船によりますと「飛鳥2」はことし3月にシンガポールで客室など内装のリニューアル工事を終えて4月1日から横浜港に停泊しているということです。
本来はクルーズを開始している時期でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、長期間の停泊を余儀なくされていたということです。