書類送検されたのは秋田県や群馬県、福岡県などに住む30代から50代の男女合わせて7人です。
警視庁によりますと、7人は去年5月から9月にかけてフリマアプリ「メルカリ」などを通じて、余った園芸用の市販の肥料や、自宅の薪ストーブで出た肥料として使われる灰「草木灰」を無届けで販売したなどとして、肥料取締法違反の疑いが持たれています。
肥料の品質や農作物などの安全性を確保するため、肥料の販売には都道府県への届け出が必要とされています。
調べに対し、書類送検された7人はいずれも「法律違反になるとは思わなかった」と話しているということです。
フリマアプリなどの運営会社では、出品が禁止されている品物についてホームページなどで周知していて、警視庁は出品にあたっては法律やルールを確認するよう呼びかけています。
こんなものも 販売禁止です
フリマアプリやインターネットオークションはネット上でさまざまな品を気軽に取り引きできますが、品物によっては法律に触れるおそれがあるため、出品に際しては注意が必要です。
今回は園芸用の肥料が摘発の対象となりましたが、違法だと知らずに出品してしまうケースはほかの分野でも相次いでいます。
とくに目立つのが医薬品医療機器法で規制されている品物です。
販売業の許可が無いのに医薬品を販売することは禁止されていて、家庭で余った湿布薬や漢方薬、妊娠検査薬などを出品・販売すると違法となります。
医療機器にあたる家庭用マッサージ器なども届け出なく販売することが禁止されています。
ヘアケアやスキンケアなどの化粧品類については、海外で購入したものは販売が禁止されています。
成分などが記載され国内で市販されている化粧品類であっても、箱から出して小分けにして出品すると「無許可での製造・販売」に当たります。
アプリの運営会社では出品が禁止されている品物についてホームページなどで周知するとともに、違法な出品をシステムや人の目で監視し、取り消しなどの対応を取っているということです。