일본어 뉴스: COP26 首脳会合終了国際交渉本格化へ協調し対策打ち出せるか

COP26 首脳しゅのう会合かいごう終了しゅうりょう国際こくさい交渉こうしょう本格ほんかく化かへ協調きょうちょうし対策たいさく打ち出うちだせるか

Nov 3, 2021 10:11

Furigana

イギリスで開ひらかれている気候きこう変動へんどう対策たいさくの国連こくれんの会議かいぎ「COP26」は、2日間にちかんにわたる首脳しゅのう級きゅうの会合かいごうが終了しゅうりょうしました。途上とじょう国こくから「カーボンニュートラル」の宣言せんげんが行おこなわれた一方いっぽう、先進せんしん国こくからは資金しきん面めんで支援しえんする方針ほうしんが示しめされ、今後こんご、本格ほんかく化かする国際こくさい交渉こうしょうで各国かっこくが協調きょうちょうして対策たいさくを打ち出うちだせるかが焦点しょうてんとなります。

「COP26」は、1日にちと2日にちに首脳しゅのう級きゅうの会合かいごうが行おこなわれ、各国かっこくの首脳しゅのうたち112人にんが演説えんぜつを行おこないました。

このうち、これまで温室おんしつ効果こうかガスの削減さくげん目標もくひょうを明あきらかにしていなかったインドのモディ首相しゅしょうは、2070年ねんまでに排出はいしゅつ量りょうを実質じっしつゼロにする考かんがえを示しめしました。

このほか、ベトナムが初はじめて実質じっしつゼロを目指めざすと表明ひょうめいするなど、途上とじょう国こくの首脳しゅのうなどが相次あいついで「カーボンニュートラル」を宣言せんげんしました。

インドのモディ首相しゅしょうは途上とじょう国こくや新しん興国こうこくの気候きこう変動へんどう対策たいさくに向むけて、先進せんしん国こくに、日本にっぽん円えんで110兆ちょう円えん規模きぼの資金しきん拠出きょしゅつを求もとめたほか、中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきは書面しょめんでメッセージを寄よせ、先進せんしん国こくが途上とじょう国こくの対策たいさくも支援しえんすべきだと強調きょうちょうしました。

一方いっぽうで、アメリカのバイデン大統領だいとうりょうは「われわれの気候きこう変動へんどう問題もんだいへの取り組とりくみはことばではなく行動こうどうだ」と述のべ、途上とじょう国こくの対策たいさくを促うながすための支援しえん額がくを4倍ばいに増ふやすことに言及げんきゅうしたほか、日本にっぽんやイギリスも追加ついか支援しえんの方針ほうしんを示しめしました。

COP26では、今後こんご、今月こんげつ12日にちの会期かいき末まつに成果せいか文書ぶんしょを採択さいたくすることを目指めざして国際こくさい交渉こうしょうが本格ほんかく化かする見通みとおしで、具体ぐたい的てきな対策たいさくの議論ぎろんの中なかで各国かっこくが協調きょうちょうして対策たいさくを打ち出うちだせるかが焦点しょうてんとなります。

バイデン大統領だいとうりょう成果せいか強調きょうちょうも課題かだい山積さんせき

イギリスを訪おとずれているアメリカのバイデン大統領だいとうりょうはCOP26の首脳しゅのう級きゅう会合かいごうを総括そうかつする記者きしゃ会見かいけんを2日にち、グラスゴーで行おこないました。

このなかでバイデン大統領だいとうりょうは「アメリカがパリ協定きょうていに復帰ふっきし、このCOP26に出席しゅっせきしたことは極きわめて重要じゅうようなことだ。みずからの野心やしん的てきな気候きこう変動へんどう対策たいさくを打ち出うちだし、世界せかい各国かっこくへの支援しえんで責任せきにんが示しめせた」と述のべ、温暖おんだん化か対策たいさくの国際こくさい的てきな枠組わくぐみ「パリ協定きょうてい」に復帰ふっきしたアメリカが国際こくさい社会しゃかいをリードできたと成果せいかを強調きょうちょうしました。

バイデン大統領だいとうりょうはCOP26に合あわせて、二に酸化さんか炭素たんその20倍ばい以上いじょうの温室おんしつ効果こうかがあるとされる「メタン」の排出はいしゅつ量りょうを削減さくげんするための行動こうどう計画けいかくを2日にち発表はっぴょうし、アメリカがメタンの排出はいしゅつ削減さくげんでも主導しゅどう的てきな立場たちばをとることに意欲いよくを示しめしました。

一方いっぽうで国内こくないでは、バイデン大統領だいとうりょうが気候きこう変動へんどう対策たいさくとして日本にっぽん円えんで63兆ちょう円えん規模きぼの予算よさんを盛り込もりこんだ歳出さいしゅつ法案ほうあんは与党よとう・民主党みんしゅとうの一部いちぶ議員ぎいんの反対はんたいもあって法案ほうあん成立せいりつの見通みとおしは立たっておらず、課題かだいは山積さんせきしています。

英えいシンクタンク「発展はってん途上とじょう国こくも新しん削減さくげん目標もくひょう公表こうひょう評価ひょうかできる」

気候きこう変動へんどうに関にかんする研究けんきゅうや分析ぶんせきを行おこなうイギリスのシンクタンク「E3G」のアルデン・マイヤー上級じょうきゅう顧問こもんは、2日間にちかんの首脳しゅのう級きゅう会合かいごうについて「インドが2030年ねんまでに電力でんりょくの半分はんぶんを再生さいせい可能かのうエネルギーでまかなうことなどで2070年ねんまでに温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつ量りょうを実質じっしつゼロにすると初はじめて宣言せんげんするなど発展はってん途上とじょう国こくも新あらたな削減さくげん目標もくひょうを公表こうひょうする場ばとなったことは評価ひょうかできる」と述のべました。

また、今後こんごの会議かいぎの見通みとおしについて「各国かっこくの間まには、途上とじょう国こくの気候きこう変動へんどう対策たいさくの資金しきんの拠出きょしゅつや、誰だれがどれだけの排出はいしゅつ量りょう削減さくげんに取り組とりくむべきかといった多おおくの相違そういがある。これからの会議かいぎでは、この2日間にちかんで各国かっこくの首脳しゅのうが作り上つくりあげた勢いきおいをさらに強つよめ、各国かっこくが世界せかいに希望きぼうを与あたえるようなプロセスを作り上つくりあげる難むずかしい作業さぎょうが必要ひつようになる」と説明せつめいしています。