ブラジルの調査研究所「IMAZON」は20日までに、アマゾン地域で今年1~10月期に破壊された熱帯雨林の面積は前年同期比で33%増えたとの新たな分析結果を公表しました。
過去10年間の同期での消失の程度では、今年は最悪の水準としました。失われた面積は240万エーカー(約9712平方キロ)以上で、10月だけで約20万エーカーに達していました。
昨年8月から今年7月にかけての森林消失の状況をまとめた年次報告書は関連省庁に10月末に送付したとし、年内に公表されるとの見通しを示しました。
ブラジルのボルソナーロ大統領は、アマゾンでの森林消滅の近年の増大を容認していたとして批判を浴びていました。森林破壊は同大統領が就任した2019年1月以降に急上昇し、同年8月から昨年7月にかけては過去12年で最悪の水準となっていました。