それによりますと「両国の外交関係のレベルを変更するという中国の決定は遺憾だ」としたうえで「リトアニアは『1つの中国』政策を守ることを再確認しているが、同時に台湾との協力を拡大させる権利がある」としています。
リトアニア外務省によりますと、台湾当局の出先機関の名称をめぐる問題が本格化したことしの夏以降、リトアニアと中国はそれぞれの大使を本国に召還したままの状態が続いているということです。
台湾外交部は今月18日、外交関係のないリトアニアの首都ビリニュスに「駐リトアニア台湾代表処」を設立したと発表しました。
台湾と外交関係のない国は通常、「台湾は中国の一部だ」と主張する中国への配慮から「台湾」の名称の使用を認めず、「台北(たいほく)」の名称が使われていますが、リトアニアが認めたのは極めて異例です。
これを受けて中国外務省は21日、声明を出し「強い不満と厳重な抗議を表明し、両国の外交関係を格下げすることを決定した」と発表しました。
外交関係に関するウィーン条約では、外交関係を結んだ国に派遣する代表には上から順に「大使」、「公使」、「代理公使」の3つがあり、中国はリトアニア駐在の代表を「代理公使」に格下げするとしています。
中国政府はことし8月、リトアニアが「台湾」の名を冠する出先機関の設立を認めたことに反発して、リトアニア駐在の大使を召還していました。
リトアニアはことし5月、中国がヨーロッパ中部や東部などの17か国とつくる経済協力の枠組みからの離脱を発表したほか、台湾に新型コロナウイルスのワクチンを提供するなど、このところ中国と距離を置き、台湾との関係を強化する姿勢を見せています。
それによりますと「両国の外交関係のレベルを変更するという中国の決定は遺憾だ」としたうえで「リトアニアは『1つの中国』政策を守ることを再確認しているが、同時に台湾との協力を拡大させる権利がある」としています。
リトアニア外務省によりますと、台湾当局の出先機関の名称をめぐる問題が本格化したことしの夏以降、リトアニアと中国はそれぞれの大使を本国に召還したままの状態が続いているということです。