2つの
地震の
関連について
地震学が
専門の
京都大学防災研究所の
宮澤理稔准教授は、
規模の
大きな地震の
揺れが
別の
地震を
誘発することは
あるものの、
今回、
その可能性は
低いとしています。
東日本大震災を引き起こしたマグニチュード9の巨大地震について宮澤准教授が分析したところ、揺れが広がっていくのに伴い、全国で地震が誘発されたことが分かっているほか、2016年の熊本地震でもマグニチュード7.3の地震が、大分県でマグニチュード6クラスの地震を誘発したとされています。
一方、3日朝の山梨県の地震は、マグニチュードが4.8と過去のケースに比べても小さく、およそ400キロ離れた紀伊水道の地震に影響を与える可能性は低いということです。
また、過去の地震活動をもとに計算したところ、日本列島でマグニチュード5クラスの地震が3時間以内に続いて起こる確率は2、3%程度だということで、今回のようなことはあり得るとしています。
宮澤准教授は「それぞれの地震に関連はないが、紀伊水道の周辺はもともと地震活動が活発な場所なので揺れへの備えを改めて見直してほしい」と話しています。