関西電力の
会長や
社長など経営幹部が
関西電力の
原子力発電所がある
福井県高浜町の
元助役から、
合わせて
およそ1億8000
万円の
資金を
一時、
受け取り、
税務当局からの
指摘を
受けて、
所得税の
修正申告をしていたことを
会社が
明らかにしました。
これについて関西電力の岩根茂樹社長が27日午前11時から記者会見を開き、会長や社長を含む経営幹部や社員20人がおととしまでの7年間に外部の1人から物品などを受け取り、その総額はおよそ3億2000万円になることをあきらかにしました。
会社ではこの外部の人物について関西電力の原子力発電所がある福井県高浜町の元助役であるとすでに認めています。
会見の冒頭、岩根茂樹社長は「このたびは関係者や社会の皆様に多大な心配をおかけし、お騒がせして深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
「還流した認識はない」
岩根茂樹社長は元助役から受け取った金品について関西電力が発注した工事の資金が環流したという認識があるか問われ「そうした認識はない」と答えたうえで「社内調査の結果、見返りは確認されず、工事の発注プロセスに問題はなかった」と述べました。
「社内処分は行った」も「詳細控える」
また今回の件を受けた社内処分について「私も含め、報酬の返上を行った」とすでに処分が行われたと明らかにしましたが、内容の詳細については、「差し控える」として説明しませんでした。
「関係悪化をおそれ 返せなかった」
金品を提供した相手について「地元の有力者で、さまざまにお世話になっている。金品の返還を申し出たが、厳しい態度で拒まれた。関係悪化を恐れ、返せなかった」と述べました。