20日午後1時ごろ、東京 大田区南馬込で、パトカーに追跡されていた車が暴走し、歩道に乗り上げて40メートルほど走り、停車していた車2台に次々と衝突したということです。
その際、歩道を歩いていたとみられる30代の女性を巻き込み、警視庁によりますと、女性は搬送先の病院で死亡したということです。
捜査関係者によりますと、警察官が車のドライバーに職務質問したところ、それに応じず、信号を無視して暴走したということです。
車を運転していた31歳の女のドライバーは、途中で車から降りて近くのマンションに逃げ込みましたが、駆けつけた捜査員に確保され、信号を無視したとして、道路交通法違反の疑いで逮捕されました。
NHKのヘリコプターから撮影した映像では、マンションに挟まれた道路の横断歩道付近に前の部分が大きく壊れた乗用車が停止しているほか、別のもう1台の乗用車が後ろの部分が壊れた状態でとまっています。
警視庁は、車のドライバーが職務質問をした際に逃げた理由や、女性が巻き込まれた詳しい状況を調べています。
事故直後 現場付近は
東京 大田区で車が暴走し、歩行者が巻き込まれる事故が起きた直後に、現場付近を通りかかった男性が撮影した動画では、歩道と車道の間にあるガードパイプがなぎ倒され、その付近を警察官が交通整理している様子が確認できます。
さらに、白い乗用車が塀にぶつかっていて、フロント部分が大きく壊れている様子が確認できます。
現場近くの男性「大きな音 クラクションが連続」
現場近くで仕事をしていた60代の男性は「金属を引きずるような大きな音とクラクションが連続する音が聞こえた。外に出たら白い煙が上がっていて、車のものとみられる破片がたくさん散らばっていた。事故を目撃した人に聞いたら、ドライバーが事故を起こしたあと、現場から逃げたようだ」と話していました。
マンションの女性「連れて行かれた女はぼう然としていた」
逮捕された女のドライバーが逃げ込んだマンションに住む女性は「ドンという音を聞いて部屋から下を見たら女性が倒れているのが見えた。マンションの下に降りたところ、女が警察官とみられる人物に両脇を抱えられて連れて行かれていた。連れて行かれた時、ぼう然とした様子だった」と話していました。