Actualités japonaises: “未知の天体天の川銀河に” 東京大学など国際研究グループ

“未知みちの天体てんたい天の川あまのがわ銀河ぎんがに” 東京とうきょう大学だいがくなど国際こくさい研究けんきゅうグループ

Apr 12, 2021 05:04 1

Furigana

宇宙うちゅうから来くる観測かんそく史上しじょう最もっとも高たかいエネルギーのガンマ線がんませんを捉とらえたと東京とうきょう大学だいがくなどが参加さんかする国際こくさい研究けんきゅうグループが発表はっぴょうし、高こうエネルギーの元もととなる未知みちの天体てんたいが天の川あまのがわ銀河ぎんがの中なかにある証拠しょうこだとしています。

宇宙うちゅう空間くうかんでは、原子核げんしかくを構成こうせいする粒子りゅうしである陽子ようしが飛び交とびかっていて、その中なかに超ちょう高こうエネルギーの陽子ようしがあることが観測かんそくされていましたが、どのようにエネルギーを得えているのか分わかっておらず、元もととなる未知みちの天体てんたいを「ペバトロン」と名付なづけて60年来ねんらいの謎なぞとされています。

東京とうきょう大学だいがくと中国ちゅうごくの大学だいがくなどの国際こくさい研究けんきゅうグループは中国ちゅうごくの高原こうげん地帯ちたいに観測かんそく装置そうちを設置せっちして、超ちょう高こうエネルギーの陽子ようしが物質ぶっしつに衝突しょうとつしたときに放出ほうしゅつされるガンマ線がんませんの観測かんそくを行おこないました。

その結果けっか、2017年ねんまでの2年間ねんかんに光ひかりの1000兆ちょう倍ばいに相当そうとうする観測かんそく史上しじょう最もっとも高たかいエネルギーのガンマ線がんませんなどを23回かい観測かんそくし、その発生はっせい源げんは天の川あまのがわ銀河ぎんがに沿そって広ひろく分布ぶんぷしていることが分わかったということです。

研究けんきゅうグループは、シミュレーションとも一致いっちすることから、「ペバトロン」が天の川あまのがわ銀河ぎんがの中なかにある証拠しょうこだと考かんがえられるとしています。

研究けんきゅうグループの東京とうきょう大学だいがく宇宙うちゅう線せん研究所けんきゅうじょの瀧田たきた正人まさと教授きょうじゅは「『ペバトロン』は超ちょう巨大きょだいブラックホールや超ちょう新星しんせい爆発ばくはつの残ざんがいなどが候補こうほとされているが、次つぎはその正体しょうたいを突き止つきとめるのが課題かだいだ」と話はなしています。