일본어 뉴스: 阪大病院 ICUの約半数をコロナ病床に一般患者への影響懸念

阪大はんだい病院びょういん ICUの約やく半数はんすうをコロナ病床びょうしょうに一般いっぱん患者かんじゃへの影響えいきょう懸念けねん

Apr 12, 2021 19:04 4

Furigana

大阪おおさかで新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃを受け入うけいれる病床びょうしょうの数かずが切迫せっぱくする中なか、大阪おおさか大学だいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんは、大阪おおさか府ふの要請ようせいを受うけて12日にちから重症じゅうしょう患者かんじゃ用ようの病床びょうしょうを10床しょうから14床しょうに増ふやして治療ちりょうに当あたっています。しかし、病院びょういんでは一般いっぱんの患者かんじゃの手術しゅじゅつや治療ちりょうに影響えいきょうが出でると危機きき感かんを募つのらせています。

大阪おおさかでは新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃが急増きゅうぞうし、すぐに入院にゅういんできる重症じゅうしょう患者かんじゃ用ようの病床びょうしょうは11日にちの時点じてんで205床しょうのうち188床しょう、率りつにして91.7％が埋うまるなど非常ひじょうにひっ迫ひっぱくしていて、府ふは各かく病院びょういんに重症じゅうしょう病床びょうしょうを増ふやすよう要請ようせいしています。

これを受うけて、大阪おおさか吹田すいた市しにある大阪おおさか大学だいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんは、12日にちからICU＝集中しゅうちゅう治療ちりょう室しつの4床しょうをコロナの重症じゅうしょう病床びょうしょうに変かえて運用うんようを始はじめました。

これで30床しょうあるICUのうちおよそ半分はんぶんがコロナ患者かんじゃに割り当わりあてられ、ICUは16床しょうに減へりました。

この病院びょういんでは、2019年度ねんど、重おもい心臓しんぞう病びょうや進行しんこうがんなどの手術しゅじゅつの際さいにICUを使用しようした患者かんじゃ数すうが1200人にんを超こえていて、ICUは病院びょういん機能きのうを維持いじするうえで欠かかせません。

ICUの数かずが制限せいげんされた状態じょうたいが続つづくと、ほかの病院びょういんでは難むずかしい高度こうどな技術ぎじゅつが必要ひつような手術しゅじゅつを延期えんきしたり、減へらしたりしなければならなくなるとして、難むずかしい判断はんだんを迫せまられているといいます。

大阪おおさか大学だいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんの土岐とき祐一郎ゆういちろう病院びょういん長ちょうは「ICUには、手術しゅじゅつをしなければ、数すう週間しゅうかんのうちに命いのちを落おとすような患者かんじゃたちが順番じゅんばんを待まっている。その順番じゅんばんをさらに待まってもらうとどれぐらい悪わるい影響えいきょうが出でるか想像そうぞうがつかない。進行しんこうがんや重おもい心臓しんぞう病びょうなど時間じかんが限かぎられているので、長期ちょうき間かん、今いまの体制たいせいを続つづけるのは無理むりだ」と話はなし、危機きき感かんを募つのらせています。

さらに、土岐とき病院びょういん長ちょうは新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃではより手厚てあつい看護かんごが必要ひつようなため、受け入うけいれが増ふえるとこれまでと同おなじ数かずの医療いりょうスタッフの態勢たいせいでは一般いっぱんの医療いりょうとの両立りょうりつが難むずかしくなると懸念けねんを示しめしています。

土岐とき病院びょういん長ちょうは「コロナの診療しんりょうレベルを落おとすか一般いっぱんの診療しんりょうレベルを落おとすか、どちらかを落おとさないと医療いりょうスタッフの数すう的てきに無理むりになってくる。自分じぶんたちはどこまで何なにを犠牲ぎせいにすべきかというのを自分じぶんたちで判断はんだんしている。病院びょういんの責務せきむではあるが、非常ひじょうに大おおきな問題もんだいだと思おもう」と指摘してきしています。