日本新聞: 大阪時短要請の協力金いまだ届かず苦境の飲食店も

大阪おおさか時短じたん要請ようせいの協力きょうりょく金きんいまだ届とどかず苦境くきょうの飲食いんしょく店てんも

Apr 16, 2021 19:04

Furigana

大阪おおさか市内しないの飲食いんしょく店てんに対にたいして続つづけられている営業えいぎょう時間じかん短縮たんしゅくの要請ようせいは、1月つきに出だされた緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんから数かぞえると3か月かげつになります。

要請ようせいに応おうじた店みせには協力きょうりょく金きんが支払しはらわれることになっていますが、いまだに届とどいていない店みせも多おおくあり、飲食いんしょく店てんからは店みせを続つづけることが難むずかしくなっているという声こえも出でています。

大阪おおさか府ふでは、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出だされた1月つき14日にちから、先週せんしゅう、「まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち」が適用てきようされるまでの期間きかんを3つの時期じきに分わけて、協力きょうりょく金きんの申請しんせいを受け付うけつけています。

宣言せんげんが出だされてから2月つき7日にちまでの「第だい1期き」については、協力きょうりょく金きんは1日にち当あたり6万まん円えんで、申請しんせい件数けんすう56000件けんに対にたいして、支払しはらわれたのはおよそ3分ぶんの1でした。

その後そのご、2月つき末まつまでの「第だい2期き」は5万まん1000件けんの申請しんせいに対にたいして、およそ6％にとどまっています。

さらに、宣言せんげんが解除かいじょされたあと、3月つき1日にちから今月こんげつ4日にちまでの「第だい3期き」については、1日にち4万まん円えんのほか、大阪おおさか市しが店みせの家賃やちんに応おうじて最大さいだいで3万まん円えんを給付きゅうふすることになっていますが、支払しはらいは始はじまっていません。

「まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち」の期間きかん中ちゅうの協力きょうりょく金きんについては、金額きんがくや方法ほうほう等とうも検討けんとう中ちゅうで、実際じっさいに店みせに届とどくまでには時間じかんがかかる見通みとおしです。

「このままいけば閉店へいてんしてもしかたがない」

大阪おおさか・都島みやこじま区くのイタリア料理りょうり店てんは、営業えいぎょう時間じかんを午後ごご8時じまでに短縮たんしゅくしています。

この店みせでは「まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち」の適用てきようで、新あらたに求もとめられた二に酸化さんか炭素たんそ濃度のうどを測はかる機械きかいや、客席きゃくせきを仕切しきるアクリル板いたを設置せっちしました。

店みせの売り上うりあげは感染かんせん拡大かくだい前まえの2割わりほどに激減げきげんしています。

営業えいぎょう時間じかん短縮たんしゅくの要請ようせいに伴ともなう協力きょうりょく金きんは3回かいの受け付うけつけが始はじまってすぐ、合あわせて400万まん円えん余あまりを申請しんせいしましたが、支払しはらわれていません。

オーナーの男性だんせいは「協力きょうりょく金きんの支払しはらいについて、1度ど問い合といあわせたことがありますが、全部ぜんぶ申請しんせい中ちゅうでした。これほど遅おくれるとは思おもっていなかったです。このままいけば閉店へいてんしてもしかたがないという状態じょうたいになりかねません」と話はなしています。