土石流が
起きた
熱海市の
伊豆山地区で、
安否不明者として5
日夜、
静岡県が
氏名を
公表した1
人、
石井裕隆さん(36)は
自分の
名前が
公表されたことを
知り、5
日、
市に
無事で
あることを
連絡しました。
熱海商工会議所で観光業者の経営をサポートしている石井さんは6月25日、東京オリンピックの聖火リレーのランナーとして、新型コロナウイルスの影響で主力の観光業が大きく落ち込んだ熱海市に元気を届けたいとコースを駆け抜けました。
しかし7月3日、石井さんの住む伊豆山地区は土石流で多数の住宅が流され、大きな被害を受けました。
石井さんは3日の午前、市内の旅館で聖火リレーのトーチを展示してもらうため自宅を離れていました。
外出から戻ると石井さんの自宅の周りが土砂に飲み込まれていたため、そのまま避難し、5日まで妻の実家に滞在していたということで、自宅はその後、土砂に埋まってしまったということです。
そして5日夜、県が公表したこの地区の安否不明者の名簿に自分の名前が載っていると知人から連絡を受け、すぐに市に連絡をしたということです。
石井さんは「今後は、町内会の交流を密にするなどして早期に所在が確認できるよう近隣の人と支え合いたいと思います。今は救助活動が最優先ですが、聖火リレーの経験も踏まえて市の復興に向けて取り組んでいきたい」と話していました。
国土地理院 最新の航空写真を公開
熱海市で
発生した
土石流について
国土地理院は6
日、
現場の
最新の
航空写真を
公開しました。
その結果、
土砂が
およそ2
キロにわたり
海岸線まで
流れ
下るなど
今回の
土石流の
全体像が
見えてきました。
国土地理院は6日午前10時前、土石流の現場を航空機を使って撮影しました。
それによりますと、土石流は発生したとみられる場所から1キロほどは細い状態で流れ下り、下流の住宅地付近に達すると水平方向に広がっている様子が確認できます。
国土地理院がこの写真をもとに分析した結果、土石流の範囲は
▽海岸線までの長さがおよそ2キロで
▽幅が広いところでおよそ160メートルにわたっていることがわかりました。
国土地理院では「上空からの写真により、今回の土石流の全体像が見えてきた。今後の復旧活動や災害対策に役立ててほしい」と話しています。
この航空写真は国土地理院のホームページから見ることができます。
盛り土があった土地の所有者“危険性認識せず”
今回の
土石流の
最も上流側の
崩れた
盛り土があった
土地の
登記簿によりますと、
平成18
年の
時点では
小田原市の
不動産業者が
所有していましたが、
平成23
年に
熱海市の
男性に
権利が
移っています。
男性の代理人の河合弘之弁護士が取材に応じ「男性は平成23年に、崩れた盛り土の場所を含むおよそ40万坪の土地を購入した。崩れた場所については、傾斜で段になった畑だと認識していたものの、盛り土があることは説明もなかったし、全く知らなかった。買ったあと、廃車が埋まっていると熱海市から言われて取り除いた。男性に責任はないと思う」と話しました。
購入したいきさつについては「男性は事業家で、土地の購入を持ちかけられる。いい物件だと思えば、目的を決めないでとりあえず買って、いい事業が思いついたら行う。崩れた土地については、社員研修で800本の木を植えたと聞いてはいるが、特定の目的はなかった。購入を持ちかけた人物や前の所有者とは連絡が取れない状態だ」と説明しています。
また、結果的に所有している土地が崩れたことについては「実質的な管理は、地元の会社の社員がちゃんとしていたと思うが、男性は『びっくりだ』、『残念だ』と話していて、法的な責任はないと思う。ただ、二次災害が起きないように県や市の指導を受けながら適切な処置をしなければいけないと考えている」と話していました。
盛り土規制 県の条例では…
静岡県によりますと、
土の
採取や
盛り土を
規制する
県の
条例では、
事業者側から
盛り土を
行う計画の
届け出があれば
内容に
関わらず
受理することになっています。
ただし、条例では「崩壊や流出などによる災害が発生するおそれがある場合は、知事や市町長が計画の変更を勧告できる」と定められています。
届け出は
▽1ヘクタール以上の盛り土は県へ
▽1ヘクタール未満の盛り土については市や町が受け付けます。
県は計画の届け出書で事業者側が記した盛り土の流出対策に不備があると判断すれば、届け出を受理せずに対策の再検討を求める実質的な審査を行っているということです。
一方、市に届け出があった場合にどのように対応するかは市の判断に委ねられるということです。今回崩れた盛り土について、熱海市は届け出のいきさつも含めて調べています。
菅首相“捜索・救出 生活再建の支援に全力”
棚橋防災担当大臣は6
日、
土石流が
起きた
熱海市を
視察したあと
総理大臣官邸を
訪れ、
現地の
状況などについて
菅総理大臣に
報告しました。
このあと棚橋大臣は記者団に対し、菅総理大臣から安否不明者の捜索と救出や、生活再建の支援に全力を挙げて取り組むよう指示を受けたことを明らかにしました。
そのうえで「熱海市長などからは、ライフラインとしては特に水道と道路の復旧が緊急の課題だと要請があり、菅総理大臣から最大限ライフラインの確保に努力するよう指示をいただいた」と述べました。
加藤官房長官「少ない雨量でも警戒を」
加藤官房長官は
午後の
記者会見で「
土砂災害警戒区域や
河川の
氾濫により
浸水が
想定される
区域に
お住まいの
皆さんには
警戒をしていただく
必要が
ある。
被災地を
含む静岡県伊豆では、
これまでの
雨で
地盤が
緩んでいるところもあり、
少ない
雨量でも
土砂災害の
発生のおそれも
あるので
厳重な
警戒をしていただきたい」と
述べました。
そして「熱海の土石流は直前の大量の降雨のみでなく、長時間にわたって降り続いた累積の雨量が原因となったと考えられ、被害がすでに発生している地域はもちろん被害が発生していなくても大雨に関する警報が出されている地域にお住まいの方は、自治体からの避難情報や気象情報に十分注意し、早め早めにみずからの命を守る行動をとっていただきたい」と呼びかけました。
東京八王子スーパー3人殺害事件未解決のまま30年
1995年、東京 八王子市のスーパーでアルバイトの女子高校生2人とパート従業員の女性の合わせて3人が拳銃で撃たれて殺害された強盗殺人事件の発生から30日で30年です。警視庁はのべ22万人の捜査員を投入して犯人を追っていますが、有力な情報は無く、事件は未解決のままです。
N1
Source: NHK
725
Jul 30, 2025 04:07
米FRB 利下げを見送り 政策金利の据え置き決定 5会合連続
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、30日、利下げを見送り、政策金利を据え置くことを決定したと発表しました。ただ、2人の理事が利下げを支持して反対する異例の状況にもなっていて、関税措置による影響が広がっているとの懸念も出る中、今後の利下げをめぐる判断が焦点となります。
N1
Source: NHK
245
Jul 31, 2025 07:07
専門家 “今回の津波は後から来る津波が大きく 注意が必要”
今回の津波の特徴について、津波のメカニズムに詳しい東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は「カムチャツカ半島では過去も大きな地震があり、最も大きなのものが1952年で、同じような規模で起きている。その時には日本にも3メートルの津波が押し寄せた。今回も同じような規模になるおそれがある」と指摘しました。
N1
Source: NHK
94
Jul 30, 2025 15:07
鹿児島悪石島と小宝島から島外への避難者 全員が帰島へ
トカラ列島近海で続く地震の影響で鹿児島県の悪石島と小宝島から島外へ避難している人たちは、比較的大きな揺れが少なくなってきていることから、順次帰島しています。1日夜遅くには5人を乗せたフェリーが鹿児島港を出発し、事実上、避難していた全員が島に戻ることになりました。
N2
Source: NHK
92
Aug 2, 2025 06:08
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