茨城県日立市の「かみね動物園」では毎年、七夕の時期に、動物の願い事を飼育員が代わりに考え、それをかなえるという催しを開いていますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で代わりに動画を配信することになり、28日撮影が行われました。
このうち、ヤギは「新しい遊び場を作ってほしい」という願い事をかなえることになり、飼育員たちが木材を組んで高さ1メートルほどのやぐらを作りました。飼育員たちは、なかなかやぐらに上ろうとしないヤギを餌の干し草で誘ったり階段に乗せたりして動画を撮影していました。
また、ゾウの願い事は「自動で餌が出てくる装置を作ってほしい」というもので、木材やパイプなどで、タイマーで餌をまく装置を作り上げるとゾウが鼻をつかっておいしそうに食べる様子を飼育員が撮影していました。
28日に撮影した動画は「ユーチューブ」の日立市の公式チャンネルで、7月7日から公開するということです。
かみね動物園の飼育員、中本旅人さんは「映像を通してふだん見られない動物の姿をじっくりと観察して楽しんでもらいたい」と話していました。