緊急事態宣言の
中、
賭けマージャンをしていた
問題で
刑事告発されていた、
東京高等検察庁の
黒川前検事長と
新聞記者らについて、
東京地方検察庁は10
日、いずれも
起訴猶予にしました。
東京高等検察庁の
黒川弘務前検事長は、
緊急事態宣言で
外出自粛の
要請が
続いていた、ことし5
月1
日と13
日の
夜、
都内に
ある産経新聞の
記者の
自宅マンションを
訪れ、
賭けマージャンをしていたとして
訓告の
処分を
受け、
辞職しました。
法務省の調査結果などによりますと、賭けマージャンには産経新聞社会部の次長と記者、それに朝日新聞の記者だった社員1人も参加し、いわゆる点ピンと呼ばれるレートで1万円から2万円程度の現金のやり取りがあったほか、同じメンバーで3年ほど前から月に1、2回程度、賭けマージャンをしていたということです。
この問題について、市民団体などから賭博などの疑いで刑事告発が相次ぎ、東京地方検察庁が詳しい経緯について捜査を進めていましたが、10日、黒川前検事長と新聞記者ら3人について、いずれも起訴猶予にしました。
その理由について東京地検は「1日に動いていた金額が多いとは言えず、前検事長が訓告処分を受け辞職したことなどを総合的に判断した」と説明しています。
この問題で産経新聞社は先月、賭けマージャンに参加した社会部の次長と記者を出勤停止4週間の懲戒処分にしたほか、朝日新聞社もことし5月、参加した社員を停職1か月の懲戒処分にしています。