仲間なかまうちの飲のみ会かいでも 会食かいしょくでの感染かんせん相次あいつぐ 新型しんがたコロナ

専門せんもん家かは、換気かんきの悪わるい店みせでの会食かいしょくでは感染かんせんしやすい条件じょうけんがそろうとして、3密みつになる環境かんきょうを避さけることや換気かんきを徹底てっていするなど、基本きほん的てきな対策たいさくをとるよう求もとめています。飲のみ会かいなどの会食かいしょくで感染かんせんしたケースは全国ぜんこく各地かくちで報告ほうこくされており、ＮＨＫえぬえいちけいが東京とうきょう都とが発表はっぴょうしているデータを基もとにまとめたところ、東京とうきょう都内とないでは、感染かんせん経路けいろが分わかっているケースのうち、会食かいしょくで感染かんせんした人ひとの占しめる割合わりあいは1週間しゅうかんごとの平均へいきんで見みると、先月せんげつ1日にちからの1週間しゅうかんは9.9％でしたが、22日にちからの1週間しゅうかんでは13.6％と徐々じょじょに増ふえてきています。

一方いっぽうで、接待せったいを伴ともなう飲食いんしょく店てんなどで感染かんせんした人ひとが占しめる割合わりあいは先月せんげつ1日にちからの1週間しゅうかんは53.6％、8日にちからの1週間しゅうかんは45.6％と高たかい状態じょうたいが続つづいていましたが、22日にちからの1週間しゅうかんでは23.4％と、全体ぜんたいに占しめる割合わりあいが減へってきています。

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん経路けいろは

▽ウイルスのついた手てで鼻はなや口くちなどを触さわることで起おきる「接触せっしょく感染かんせん」、

▽せきやくしゃみなどによる「飛沫しぶき感染かんせん」、

そして、

▽換気かんきの悪わるい密閉みっぺい空間くうかんで大おおきな声こえで会話かいわしたり、歌うたを歌うたったりした際さいには、口くちから出でる5マイクロメートル＝1000分ぶんの5ミリ未満みまんのごく小ちいさな飛沫しぶきによる「マイクロ飛沫しぶき感染かんせん」の3つとされますが、会食かいしょくの際さいにはいずれも起おきやすくなります。

会食かいしょくの際さい、「接触せっしょく感染かんせん」は、感染かんせんした人ひとと同おなじ食器しょっきを共有きょうゆうするなどして、手てにウイルスがつくことで起おきます。

また、「飛沫しぶき感染かんせん」は2メートルほどの範囲はんいで起おきるとされ、神戸こうべ市しの理化りか学がく研究所けんきゅうじょがスーパーコンピューター「富岳ふがく」を使つかって室内しつないでどう広ひろがるのか解析かいせきすると、机つくえをはさんで対面たいめんしている場合ばあい、口元くちもとを隠かくすくらいの高たかさの仕切しきりを間まに置おいていても、1人にんがマスクをせずにせきをすると、向むかいにいる人ひとの顔かおに飛沫しぶきがかかる結果けっかになりました。一方いっぽうで、頭あたまの高たかさより高たかい仕切しきりがあれば、飛沫しぶきはせき止せきとめられることが分わかりました。

さらに、「マイクロ飛沫しぶき」は、換気かんきの悪わるい密閉みっぺい空間くうかんではしばらくの間ま、空気くうき中ちゅうを漂ただよって、少すこし離はなれた場所ばしょにも届とどくとされ、換気かんきの悪わるい店みせでの会食かいしょくの際さい、せきやくしゃみなどの症状しょうじょうがなくても、マスクを外はずして会話かいわをすることでマイクロ飛沫しぶきによる感染かんせんが起おきると考かんがえられています。ただ、換気かんきをすると、空気くうき中ちゅうを漂ただようマイクロ飛沫しぶきを排出はいしゅつすることができます。

換気かんきの悪わるい店みせでの会食かいしょくでは感染かんせんしやすい条件じょうけんがそろうため、新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて厚生こうせい労働ろうどう省しょうに助言じょげんする専門せんもん家かの会合かいごうでは、3密みつになる環境かんきょうを避さけること、換気かんきを徹底てっていすること、会食かいしょくの際さいも会話かいわをするときにはマスクをすることなど、基本きほん的てきな対策たいさくを行おこなうことが強つよく求もとめられるとしています。

専門せんもん家か「大人おとな数すうでの会食かいしょく 可能かのうなかぎり避さけて」

仲間なかま内ないでの飲のみ会かいなど会食かいしょくで感染かんせんするケースが相次あいついでいることについて、日本にっぽん感染かんせん症しょう学会がっかいの理事りじ長ちょうで、東邦とうほう大学だいがくの舘田たてだ一博かずひろ教授きょうじゅは「都市とし部ぶでは当初とうしょ、接待せったいを伴ともなう飲食いんしょく店てんなどが感染かんせんの中心ちゅうしんだったが、フェーズが変かわって市中しちゅうに広ひろがり始はじめている。飲のみ会かいの場ばでは、トングや箸はしを共有きょうゆうするなど接触せっしょく感染かんせんが起おきやすく、リラックスしている場ばでお酒さけも入はいるとどうしても油断ゆだんしてしまったり声こえが大おおきくなったりしてマイクロ飛沫しぶき感染かんせんのリスクも上あがる」と話はなしています。

そのうえで求もとめられる対策たいさくとして、「食事しょくじをするときにマスクはつけられないので、店みせ側がわはテーブルにアクリル板いたを設置せっちすることや、空調くうちょうを使つかった換気かんきや、手て指ゆび消毒しょうどくをしっかり行おこなうなどガイドラインを徹底てっていして守まもることが求もとめられる。外食がいしょくそのものが悪わるいのではなく、少しょう人数にんずうでガイドラインが守まもられる店みせで個人こじん個人こじんが注意ちゅういする食事しょくじならば、リスクはかなり限定げんていされたものと考かんがえている。どうしても大おおきな声こえで話はなしてしまう大だい人数にんずうでの会食かいしょくは可能かのうなかぎり避さけ、体調たいちょうが悪わるいと感かんじたら飲のみ会かいに行いかないなど、感染かんせんのリスクを少すこしでも減へらすことを心こころがけてほしい」と、注意ちゅういを呼よびかけました。