書類送検されたのは、いずれも東京 文京区に住む、26歳の「ユーチューバー」と、23歳の飲食店アルバイトの2人です。
警視庁によりますと2人はことし6月、JR原宿駅の構内にある多目的トイレで、アダルトビデオの音声をおよそ5分間にわたって大音量で流したとして、都の迷惑防止条例違反などの疑いが持たれています。
2人はトイレの前の通路にカメラを設置したうえで、音声を聞いた駅の利用客の様子を動画で撮影していたということです。
警視庁によりますと、駅員からの通報を受けて警察官がすぐに現場に駆けつけたため、動画がネット上に投稿されることはなかったということです。
調べに対しいずれも容疑を認め、このうち26歳のユーチューバーは「動画の再生回数を伸ばしたいと思い、面白半分で撮影した」などと話しているということです。
相次ぐユーチューバーの迷惑行為
撮影した動画をネット上に投稿する「ユーチューバー」が、迷惑行為などで検挙されるケースは各地で相次いでいます。
このうち、愛知県では先月、スーパーで商品の魚の切り身1パックをレジで会計する前に食べたとして、29歳のユーチューバーが逮捕されました。
警察によりますと、一部始終を撮影したとみられる動画をネット上に投稿していたということです。
また、東京 渋谷区では去年5月、スクランブル交差点の真ん中に男性が寝そべった状態のベッドを運び込んで置き、その状況を動画で撮影して歩行者の通行を妨げたとして、20代のユーチューバーら7人が書類送検されました。
警視庁によりますと、7人は「人の気を引くような動画を撮りたかった」などと、話していたということです。
このほか、覚醒剤に見せかけた白い粉の入った袋を交番の前にわざと落とす、猫を水路に投げ込む、などといった迷惑行為やいたずらで検挙されたケースもあります。