アメリカ南部テキサス
州の
大学教授が、
中国の
大学と
雇用関係を
結んでいたことを
隠したうえでNASA=アメリカ
航空宇宙局の
研究に
携わっていた
などとして、
政府に
虚偽の
説明をした
疑いなどで
逮捕されました。
逮捕されたのは、中国出身で、2004年からテキサスA&M大学に勤務する53歳の大学教授です。
アメリカ司法省によりますと、この教授は2012年ごろから中国の大学とも雇用関係を結んでいましたが、それを隠したうえでNASA=アメリカ航空宇宙局の研究活動に応募し、2013年から研究に携わっていたなどとして、政府に虚偽の説明をした疑いなどが持たれています。
NASAとの契約では、中国との関係について説明が義務づけられていますが、教授は重ねて否定していたということです。
また、教授は、中国政府が好待遇とひき換えに外国の優秀な人材を引き抜く「千人計画」にも参加していたということで、司法省が詳しく調べています。
司法省は、中国政府が「千人計画」を通じてアメリカの大学教授や研究者をねらって最新の技術の獲得を試みていると警戒を強めていて、ことし1月にはナノテクノロジーの権威として知られるハーバード大学の教授を、「千人計画」への参加を隠して国防総省から研究費を得ていた疑いで逮捕するなど、摘発を進めています。