横浜市でかつて
アメリカ軍などが
燃料の
貯蔵基地として
使用し、いまは
公園の
造成が
行われている
土地で、
重機ごと
深さ30
メートルの
地下タンクに
転落したとみられる
作業員の
救助が
難航しています。
現在、タンクにたまった
水を
抜く作業が
行われていて、あす(28
日)
昼前まで
かかる見通しです。25
日夕方、
横浜市金沢区に
あるかつて
アメリカ軍などが
燃料の
貯蔵基地として
使用した「
小柴貯
油施設」の
跡地で、
公園の
造成に
向けた
作業をしていた60
代の
男性の
行方が
操縦していた
重機ごとわからなくなりました。
燃料をためるために使われていた直径およそ45メートル、深さおよそ30メートルの地下タンクのふたが、一部崩落していて、男性はおよそ20トンある重機ごとタンクに転落したとみられています。
横浜市によりますとタンクには、底からおよそ9メートルの高さまで水や土砂がたまっていたと推定され、救助活動の前に5台のポンプを投入して排水作業が続けられています。
水は、近くにある別のタンクに排出されていて、午後3時の時点で、水位は2メートルほど下がったものの、これまでに男性や重機は見つかっていないということです。
排水作業は28日の昼前までかかる見通しで、市は残っているタンクのふたの崩落を防ぐ作業を行ったうえで、排水が完全に終わらなくても安全が確認できれば、救助活動を始めたいとしています。
タンクのふたには草木生い茂る
横浜市によりますと、「小柴貯油施設」の跡地には地上と地下のタンクが大小合わせて34基あるということです。
タンクは、ふたがあるものとないものがそれぞれあり、事故があった地下タンクはふたがあるタイプでした。
タンクのふたの上には草木が生い茂り、時間の経過とともに自然に土が堆積し、草木が生えたとみられるということです。
ふたの周辺に柵は設置されていませんでした。
転落したとみられる男性は、タンクの近くでおよそ20トンある重機を操縦して盛り土をならす作業を担当していて、25日の午後1時ごろは、別の作業員が重機があるのを確認していますが、その2時間後には重機がなくなっていたということです。