ダイアナ・リグさんは1938年に生まれ、ロンドンの名門の演劇学校を卒業したあと、「ロイヤル・シェークスピア・カンパニー」に参加して舞台俳優として活動を始めました。
その後、1969年に公開された「007」シリーズの第6作でヒロイン役の「ボンドガール」に抜てきされ、シリーズの中でただ一人ジェームズ・ボンドと結婚しながら敵に殺されてしまう悲恋の役を演じ、人気を集めました。
その後も長く映画や舞台で活躍し、トニー賞の最優秀女優賞を受賞したほか、イギリス王室から男性のナイトにあたる「デイム」の称号も授与されました。
70代後半になっても精力的に演技を続け、最近では架空の世界で王国どうしの戦いを描いた人気のテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に出演していました。
イギリスの公共放送BBCなどによりますと、リグさんはことし3月にがんと診断され、10日、自宅で家族に見守られながら息をひきとったということです。