ファイザーのワクチンの5
歳から11
歳への
接種の
進め方をめぐっては
先月開かれた
厚生労働省の
分科会で、
予防接種法上の「
努力義務」とするか
どうかで
専門家の
意見が
分かれ、10
日、
改めて議論が
行われました。
この中で、厚生労働省は、子どものワクチンのオミクロン株に対する有効性のデータが十分でないことなどから、当面、保護者が子どもに接種を受けさせるよう努めなければならない「努力義務」としないことを提案しました。データが十分にそろった段階で、努力義務とするかを改めて議論するとしています。
一方、すでに欧米などで子どもへの接種が認められ安全性も確認されているとして、予診票を家庭に送付するなど自治体を通じて接種の呼びかけを行うとし、提案は了承されました。
また、専門家からは努力義務がなくても希望者が接種を受けやすいよう、企業が保護者が休みを取れるように配慮することなどを求める意見も出されました。
これを受け、厚生労働省は接種を受けやすい環境を整備するよう周知するとともに、ワクチンの効果や副反応などを10日から、ホームページで紹介することにしています。また、今月21日の週から自治体へのワクチンの配送を開始し、準備が整った自治体から順次、接種を始めてもらうことにしています。
海外では“接種推奨”が多数
海外では、ファイザーの
新型コロナウイルスワクチンについて5
歳から11
歳の
子どもへの
接種を
推奨している
国が
目立っています。
厚生労働省によりますと、▼アメリカとカナダ、フランス、イスラエル、EU=ヨーロッパ連合は5歳から11歳のすべての子どもへの接種を推奨しています。また、▼ドイツは基礎疾患がある子どもなどへの接種を推奨しているほか、▼イギリスは慢性肺疾患などを患う重症化リスクが高い子どもなどは接種を受けられるとしています。このほか▼WHO=世界保健機関は、基礎疾患があり重症化する重大なリスクがある子どもに接種することを推奨しています。
「努力なの?義務なの?」 保護者から困惑の声
子どものワクチン
接種や「
努力義務」の
考え方について、
保護者からは「わかりやすく
説明してほしい」という
声が
多く
聞かれました。
6歳の女の子の母親は「感染状況が落ち着くにはワクチンが大きいと思うので、子どもには接種させたい。これだけ感染が広がっているのでなるべく早くできるといいと思います」と話していました。
7歳の男の子の母親は「子どもは感染しても軽症の場合が多いと聞くと、接種の必要性がどのくらいあるのかよくわからず、副反応も気になるのですぐには接種せずに少し様子をみたいと思います。子どもも接種を進めたほうがコロナが早く収束するということなら、接種の意味や『努力義務』になる場合とならない場合とでどのように違うのかをもう少し説明してほしい」と話していました。
7歳の男の子の父親は「『努力義務』という言葉の意味が努力なのか、義務なのか、よく分かりません。子どもの接種がどのくらい重要だと考えているのか、国としての意見や立場をもっとわかりやすく伝えてほしいです」と話していました。
「努力義務」とは
「
努力義務」は、
接種を
受けるよう
努めなければならないとする
予防接種法の
規定です。
風疹など定期接種のワクチンの
多くに
適用されていますが、
接種を
受けるか
どうかはあくまで
本人が
選択できることになっています。
法的な
強制力や
罰則もありません。
これに対し、厚生労働省の分科会の委員からは「努力義務は強制的なものと伝わってしまっているので、きちんと理解してもらえるよう国民に発信すべきだ」といった指摘が出ていました。
10日の分科会では、子どものワクチン接種について当面、保護者の努力義務としないことが了承されましたが「接種の勧奨はするのに努力義務をつけないということを国民に理解してもらえるか懸念している」などとして丁寧な説明を求める声が相次いでいました。
接種待ち望む子どもたちも
重い病気や
基礎疾患の
ある子どもたちが
治療を
受ける病院では
子どものワクチン
接種を
早急に
進めてほしいという
声があがっています。
東京・世田谷区の国立成育医療研究センターは、重い病気や基礎疾患のある子どもの高度医療を行う専門の病院です。8日の時点で小児がんや心臓病などの治療を受けている子どもを中心におよそ20人が新型コロナで入院していて、このうち3人が酸素吸入を必要とする中等症だということです。
国立成育医療研究センターの賀藤均 病院長は「第6波では基礎疾患のある子どもの感染が非常に増えていて、年明け以降は酸素吸入やステロイド投与など治療が必要なケースが明らかに多くなっている。特に免疫抑制剤を使っている子どもなどは感染すれば重症化のリスクが高く、コロナで体調が悪化することで持病の治療計画に影響がでてしまうこともある」と指摘します。
子どもの感染拡大を受けて保護者からは「なるべく早い時期に接種を受けさせたい」という声や接種を受けさせるかどうかの相談も増えているということです。
賀藤病院長は、「海外の状況からもオミクロン株の主戦場は子どもだということは懸念されていたことで、これから接種が始まるのは遅すぎると言わざるを得ない。子どもに対して新型コロナの治療に使える薬が限られているなかでワクチン接種の選択肢があることは重要で、希望する人が可能な限り早い時期に接種できるよう早急に準備を進めるべきだ」と話していました。
自治体 接種準備進むも“確保の見通し見えず”
5
歳から11
歳までの
子どもの
新型コロナウイルスワクチン
接種を
来月から
始める予定の
東京・
江東区は10
日、
接種券を
発送しました。
一方で、現状で国から示されているワクチンの量は対象者の数の2割ほどにとどまっていることから「確保の見通しを早く示して欲しい」としています。
5
歳から11
歳までの
子どもの
新型コロナウイルスワクチン
接種について
江東区は、
国の
方針に従って来月5
日から
始める予定です。
けさは、対象になるおよそ3万2000人分の接種券が区役所に届き、担当者が箱を開けて中の接種券を確認するとともに、段ボールの数を確認していました。
区では、▽区の施設での集団接種と▽小児科医がいる病院やクリニックでの個別接種で週に1700人分の枠を用意して接種を進める予定です。
しかし、国からワクチンが供給される具体的なメドがたっているのは現状ではおよそ6000人分と、対象者全体の2割程度にとどまるということです。
このため区では、予約を開始する今月21日については、基礎疾患のある子どものみに受け付けを制限し、翌日から基礎疾患のない子どもたちも受け付ける予定です。
また、予約が埋まってしまった場合には、次の予約開始の見込みはたっていないということです。
江東区の新型コロナウイルスワクチン接種推進室の根本将司 課長は「区内でも子どもの間で感染が相次いでいて、早く打ちたいと期待の声がある一方で、副反応など不安の声も聞かれる。区としては希望する子どもを待たせずに打てる態勢を作りたいので国には早くワクチンのメドをつけてほしい」と話しています。
コメ価格3か月見通しの指数上げ幅最大に猛暑の影響懸念も
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N2
Source: NHK
78
Sep 5, 2025 11:09
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N2
Source: NHK
24
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N2
Source: NHK
21
Sep 5, 2025 17:09
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