日本新聞: 旅客減の鉄道空いたスペースで貨物輸送 “貨客混載“広がる

旅客りょかく減げんの鉄道てつどう空あいたスペースで貨物かもつ輸送ゆそう “貨客きゃく混載の“広ひろがる

May 5, 2022 13:05

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで鉄道てつどうの利用りよう者しゃが落ち込おちこむ中なか、鉄道てつどう会社かいしゃの間までは新あらたな収益しゅうえき源げんとして、空あいたスペースに生鮮せいせん食品しょくひんなどの貨物かもつを載のせて運はこぶ”貨客きゃく混載の”に取り組とりくむ動うごきが広ひろがっています。

このうち、京浜けいひん急行きゅうこう電鉄でんてつは、沿線えんせんの農家のうかで収穫しゅうかくされた野菜やさいを都市とし部ぶまで電車でんしゃで運はこんで販売はんばいする取り組とりくみを実験じっけん的てきに行いっています。

この日ひは、神奈川かながわ県けん三浦みうら市しにある久里浜くりはま線せんの三崎口みさきぐち駅えきで、地元じもとの農家のうかが収穫しゅうかくしたキャベツや大根だいこんなど、20箱はこ分ぶんの野菜やさいが車両しゃりょうに積み込つみこまれました。

野菜やさいはおよそ50分ふんかけて横浜よこはま市内しないの上うえ大岡おおおか駅えきまで運はこばれ、駅えき構内こうないに設もうけた特設とくせつコーナーで販売はんばいされました。

この会社かいしゃでは、テレワークの普及ふきゅうによる通勤つうきん客きゃくの減少げんしょうなどで運賃うんちん収入しゅうにゅうが落ち込おちこみ新あらたな収益しゅうえき源げんの確保かくほが課題かだいとなっていて、首都しゅと圏けんの在来ざいらい線せんでは珍めずらしい「貨客きゃく混載の」の事業じぎょう化かを目指めざしています。

京浜けいひん急行きゅうこう電鉄でんてつの東野とうの健けん営業えいぎょう推進すいしん担当たんとうは「鉄道てつどうはトラックよりも輸送ゆそうによる二に酸化さんか炭素たんその排出はいしゅつ量りょうを削減さくげんできるので、環境かんきょう対策たいさくの観点かんてんからも消費しょうひ者しゃにアピールしたい」と話はなしていました。

このほか、JR東日本ひがしにっぽんは、地方ちほうの魚介ぎょかい類るいや特産とくさん品ひんなどを首都しゅと圏けんに運はこんでいる東北とうほく新幹線しんかんせんや上越じょうえつ新幹線しんかんせんの便数びんすうをコロナ前まえに比くらべて10倍ばいに増ふやすなど事業じぎょうを強化きょうかしています。