気象庁によりますと、大型で非常に強い台風6号は、2日午前9時には久米島の南70キロの海上を1時間に10キロの速さで西北西へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心の東側280キロ以内と西側220キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風はこの時間、宮古島も暴風域に巻き込んでいるほか沖縄本島地方に最も近づいていて、非常に強い風が吹き続けています。
▽那覇市で午前4時14分に52.5メートル
▽南城市で午前1時55分に50.6メートルの最大瞬間風速をそれぞれ観測しました。
また、台風本体や周辺の発達した雨雲がかかり、午前8時までの1時間に、国頭村比地で46ミリの激しい雨が降ったほか、台風から離れた九州などにも湿った空気が流れ込み、宮崎県が都農町に設置した雨量計で35ミリの激しい雨を観測しました。
これまでの雨で沖縄県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域もあります。
さらに台風の接近に伴って沖縄本島などで潮位が高くなっています。南城市の観測所では平成26年の過去最高潮位に一時、達しました。海岸や河口付近では高潮による浸水のおそれがあります。
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今後の見通しです。台風は非常に強い勢力を保ったまま、2日の夜に先島諸島に近づく見通しです。
【最大風速】
2日に予想される最大風速は
▽沖縄地方で45メートル
▽奄美地方で25メートルで、
最大瞬間風速は沖縄地方で65メートルと一部の住宅が倒壊するおそれがあるほどの猛烈な風が吹く見込みで、奄美地方で35メートルと予想されています。
【波の高さ】
沖縄・奄美の海上はうねりを伴って波が高く、
▽沖縄地方で12メートル
▽奄美地方で10メートルの猛烈なしけが続くと予想されています。
【雨の予想】
また、1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあり、3日午前0時までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、
▽沖縄地方で200ミリ
▽奄美地方で120ミリと予想され、
沖縄地方ではその後も雨量は増え、
▽4日朝までの24時間に100ミリから200ミリ
▽5日朝までの24時間に100ミリから200ミリの雨が降ると予想されています。
沖縄・奄美 潮位の高い状態続くおそれ
沖縄・奄美では台風の接近と大潮の時期が重なるため、潮位の高い状態が続くおそれがあります。
気象庁は、沖縄地方では暴風や高波、高潮、土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水、氾濫にも警戒するよう呼びかけています。
台風は東シナ海で速度が遅くなるため、沖縄地方では大荒れの影響が長引くおそれがあります。最新の情報を確認して無理な移動は控え、暴風や高潮などから影響を受けにくい場所で過ごすようにしてください。