Báo tiếng Nhật: 札幌医師が危機感 “感染拡大続けば自宅で死亡さらに増加”

札幌さっぽろ医師いしが危機きき感かん “感染かんせん拡大かくだい続つづけば自宅じたくで死亡しぼうさらに増加ぞうか”

May 29, 2021 14:05

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの“第だい4波は”に直面ちょくめんしている札幌さっぽろ市しで市しの対策たいさくに携たずさわってきた医師いしが取材しゅざいに応おうじ、「感染かんせん拡大かくだいのペースがこのまま続つづけば、自宅じたくで死亡しぼうする人ひとがさらに増ふえてしまう」と強つよい危機きき感かんを示しめしました。医師いしは、自分じぶんで自分じぶんの命いのちを守まもる対策たいさくが求もとめられていると指摘してきしています。

連日れんじつ、200人にん以上いじょうの感染かんせん者しゃが報告ほうこくされている札幌さっぽろ市しでは病床びょうしょうのひっ迫ひっぱくが深刻しんこくで、入院にゅういん先さきを調整ちょうせい中ちゅうだった人ひとなど40代だいから70代だいの男性だんせい4人にんが自宅じたくで亡なくなっているのが相次あいついで見みつかっています。

この現状げんじょうについて、市しの対策たいさくに携たずさわってきた札幌さっぽろ医科いか大学だいがくの上村うえむら修二しゅうじ医師いしは「感染かんせん拡大かくだいのペースがこのまま続つづけば、自宅じたくで死亡しぼうする人ひとがさらに増ふえてしまう」という見方みかたを明あきらかにしました。

その理由りゆうとして感染かんせんした人ひとが医師いしや看護かんご師しによる健康けんこう観察かんさつを受うけるまで、1週間しゅうかん以上いじょうかかるケースが相次あいついでいることや自覚じかく症状しょうじょうがないまま、命いのちの危険きけんがあるほど症状しょうじょうが悪化あっかする人ひとが少すくなくないことを挙あげています。

上村うえむら医師いしは「感染かんせんがわかってからおよそ1週間しゅうかん後ごに症状しょうじょうが悪化あっかする傾向けいこうがあるが、感染かんせん者しゃが多おおすぎて医療いりょう従事じゅうじ者しゃによる健康けんこう観察かんさつを受うける前まえに急変きゅうへんしてしまう人ひとが多おおくなっている。自覚じかく症状しょうじょうがないままどんどん症状しょうじょうが悪わるくなるため、亡なくなる人ひとも出でてきてしまう」としています。

そのうえで「保健所ほけんじょによる自覚じかく症状しょうじょうの確認かくにんだけでは限界げんかいがあり、自分じぶんで自分じぶんの命いのちを守まもる対策たいさくが求もとめられている」と述のべ、感染かんせんした場合ばあいに備そなえて体内たいないに酸素さんそをどの程度ていど、取り込とりこめているかを把握はあくできるパルスオキシメーターのほか、熱ねつやせきを抑おさえる薬くすり、それに脱水だっすいを防ふせぐための経口けいこう補ほ水すい液えきを用意よういすること、さらに1週間しゅうかん程度ていどの非ひ常食じょうしょくを準備じゅんびするか、ネットで購入こうにゅうできるようにしておくことも検討けんとうすべきだとしています。

そして、1人にん暮くらしの人ひとが感染かんせんした場合ばあいは、周囲しゅういの人ひとに安否あんぴ確認かくにんをしてもらったり、薬くすりや食料しょくりょうを購入こうにゅうしてもらったりするなど、助たすけあいの態勢たいせいを整ととのえることも必要ひつようではないかと指摘してきしています。

札幌さっぽろ市し自宅じたく療養りょうよう者しゃは1500人にん

連日れんじつ、200人にんを超こえる感染かんせん者しゃが報告ほうこくされている札幌さっぽろ市しでは、自宅じたくで療養りょうようしている人ひとが1500人にん近ちかくにのぼるなど、これまでにない深刻しんこくな事態じたいとなっています。

今月こんげつに入はいって感染かんせん拡大かくだいの“第だい4波は”に直面ちょくめんしている北海道ほっかいどうでは、特とくに札幌さっぽろ市しで感染かんせん者しゃが多おおくなっていて、今月こんげつ13日にちには市しだけで、一いち日にちとしては過去かこ最多さいたの499人にんの感染かんせんが明あきらかになりました。

その後そのごも、新あらたな感染かんせん者しゃの報告ほうこくが200人にんを超こえる日ひが続つづいていて、市しが今月こんげつ27日にちの時点じてんで確保かくほしている病床びょうしょう、475床しょうの使用しよう率りつは、93.68％となっています。

また、自宅じたく療養りょうようやホテルなどでの宿泊しゅくはく療養りょうようも増ふえていて、自宅じたく療養りょうようは1470人にん、宿泊しゅくはく療養りょうようは319人にんに上のぼっています。

さらに、病院びょういんや介護かいご施設しせつで起おきたクラスターなどで感染かんせんし、そのままとどまって療養りょうようしている人ひとや入院にゅういんや宿泊しゅくはく療養りょうように向むけて自宅じたくで待機たいきしている人ひと、それに療養りょうよう先さきを調整ちょうせいしている人ひとなどは合あわせて2896人にんにのぼり、札幌さっぽろ市しの医療いりょう提供ていきょう体制たいせいのひっ迫ひっぱくがこれまでになく深刻しんこく化かしていることが明あきらかになっています。