両親は警察の担当者などに付き添われながらうつむいたまま歩き、帰国の手続きを済ませて車に乗り込み、空港のターミナルをあとにしました。
都内の大学に通っていた小槌さんは韓国語を学ぶためソウル市内の私立大学に留学していました。両親は先月31日にソウルに入って病院で遺体と対面し、翌日、小槌さんが暮らしていた大学構内の寮を訪れて荷物を引き取っていました。
先月29日にイテウォンで起きた事故ではこれまでに156人が死亡し、日本人女性2人が犠牲になりました。
このうち埼玉県川口市の小槌杏さん(18)の遺体が3日午後、インチョン(仁川)空港を出発し日本に向かいました。関係者によりますと、北海道根室市出身の冨川芽生さん(26)の遺体は4日、日本に向かう予定だということです。
韓国政府は今回の事故で亡くなった外国人26人の遺族に対して、韓国人の犠牲者と同様に見舞金や葬儀費用などを支払うとともに、入国する遺族1組1組に専属の職員をつけて滞在中の手続きなどを支援しています。
一方、事故をめぐっては警察の対応の遅れが指摘されていますが、警察庁はイテウォンを管轄するヨンサン(龍山)警察署の署長らについて業務怠慢を理由に3日までに職務から外したと発表しました。
また韓国政府は大勢の人が集まる場所での事故防止の対策を整備するため外部の有識者も交えた対策会議を発足させ、イベント会場などでの安全管理の指針を取りまとめることにしています。
両親は警察の担当者などに付き添われながらうつむいたまま歩き、帰国の手続きを済ませて車に乗り込み、空港のターミナルをあとにしました。
都内の大学に通っていた小槌さんは韓国語を学ぶためソウル市内の私立大学に留学していました。両親は先月31日にソウルに入って病院で遺体と対面し、翌日、小槌さんが暮らしていた大学構内の寮を訪れて荷物を引き取っていました。