関西空港の
復旧の
見通しが
立っていないことを
受けて、
外国人旅行者が
多く
訪れる大阪の
観光地では、
今後の
影響を
懸念する
声が
聞かれました。
飲食店が
多く
立ち並ぶ
大阪の
繁華街 道頓堀は、
地元の
人や
国内からの
旅行者に
加え、
多くの
外国人でにぎわっています。
大きなかにの看板が特徴のかに料理店では、1日に訪れる客の7割程度がアジアなど外国からの観光客だということですが、関西空港が台風の被害を受けた影響で、予約をキャンセルする電話がすでに数件入っているということです。
かに料理店「かに道楽」の支配人の大下政好さんは「外国人観光客の方にも多く来ていただいているので、今後必ず影響が出てくると思う。これはうちの店だけでなく、道頓堀、ひいては大阪全体に関わってくる問題だと思うので、とにかく1日も早く復旧してほしい」と話していました。
また、今後への影響を懸念する声は大阪の名物「たこやき」を販売する店からも聞かれました。
夜間は客の7割程度が外国人旅行者だという、たこ焼き店の担当者は「少し時間がたたないとどうなるかわかりませんが、少なからず売り上げに影響は出てくるだろうと懸念しています。ただ自然災害なので、自分たちもできることをしていきたい」と話していました。
専門家「長引けば日本経済に一定の影響か」
関西空港の閉鎖が地元経済に与える影響について、三菱UFJ銀行経済調査室の吉村晃調査役は「関西空港は、輸出入の重要な拠点であり、観光では訪日外国人の数が成田に次いで2番目に多く、アジアからの外国人に限ってみれば、日本でトップの空港となっている。関西空港が仮に長期間使えない場合は、関西経済のみならず、日本経済にも一定程度のインパクトがあるのではないか。特に訪日外国人については風評被害が長引くおそれも考えられるので、影響を留意しなければならない」と話しています。